[記事公開日]2016/08/23

米国版「はやぶさ」をNASAが打ち上げて小惑星「Bennu」(ベンヌ)を探査

 小惑星「Bennu」(ベンヌ)の表面から試料を採取する探査機「オシリス・レックス」の想像図=NASA(アメリカ航空宇宙局)提供

米国版の小惑星探査機「はやぶさ」をNASAが打ち上げる計画

米国版「はやぶさ」とも呼べる小惑星探査機を、NASA(アメリカ航空宇宙局)が9月8日に打ち上げます!

これは、8月17日にNASAが発表したものであり、これによりますと、アメリカとしては初めてとなる小惑星探査機「オシリス・レックス」を、来月9月8日にアメリカ南部フロリダ州のケープ・カナベラル空軍基地から打ち上げる計画だとのことです。

小惑星探査機「オシリス・レックス」が目指すのは、地球に比較的近い太陽の周回軌道を回る「Bennu」(ベンヌ)という小惑星であり、2018年に到達する予定だとのことです。

 

探査機「オシリス・レックス」が目指すのは「Bennu」(ベンヌ)という小惑星

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アメリカ初の小惑星探査機「オシリス・レックス」が目指すのは、「Bennu」(ベンヌ)という小惑星であり、6年に1回、地球から30万キロほどのところを通過する直径約500メートルの小惑星になります。

「Bennu」(ベンヌ)という小惑星は、地球に比較的近い太陽の周回軌道を回る小惑星であり、2018年に探査機「オシリス・レックス」が到達して、約7年かけて探査する計画のようです。

探査機「オシリス・レックス」は2018年に「Bennu」(ベンヌ)に到達してから、まず画像撮影などをするようです。

そして、その後、2020年7月にロボットアームを伸ばして表面から試料(60グラム以上)を採取し、帰還カプセルに入れて地球に送り返す予定だとのことです。

帰還カプセルは、2023年9月に米ユタ州に落下する予定だといいます。

「Bennu」(ベンヌ)には炭素が多く、有機物が見つかる可能性もあるということで、NASAは50グラム以上の物質のサンプルを持ち帰り、生命の起源や小惑星が地球に及ぼす影響などについて研究する材料にしたいとしています。

「Bennu」(ベンヌ)の物質サンプルを研究することにより、太陽系の起源や生命誕生の謎に迫る成果が期待できるようで、試料の一部は、日本にも提供するのだといいます。

そして、NASAによれば、アメリカ初の小惑星探査機「オシリス・レックス」には、日本が誇る「はやぶさ」の経験が生かされているようです。

 

NASAの「オシリス・レックス」には、日本の「はやぶさ」の経験が生かされている

来月8日にアメリカ初の小惑星探査機「オシリス・レックス」がNASAによって打ち上げられる訳ですが、この分野においては、日本はアメリカよりも先行しています。

『「はやぶさ2」の目的はイトカワと同じ地球近傍小惑星「リュウグウ」への着陸とサンプルリターン』、こちらの記事の中でも書きましたが、小惑星探査機「はやぶさ」は、地球重力圏外にある天体の固体表面に着陸してのサンプルリターンに、2010年6月、世界で初めて成功し、日本が世界に誇る小惑星探査機として知られています。

そして、「はやぶさ2」は、小惑星探査機「はやぶさ」の後継機として、JAXA(宇宙航空研究開発機構)で開発された小惑星探査機であり、2014年12月3日に種子島宇宙センター大型ロケット発射場からH-ΙΙAロケット26号機で打ち上げられ、地球近傍小惑星「リュウグウ」への着陸およびサンプルリターンが計画されています。

NASAによりますと、小惑星から物質を採取する装置の設計などに、6年前に地球に帰還した日本の小惑星探査機「はやぶさ」の経験が生かされているということです。

小惑星探査機においては、日本がアメリカよりも先行していますので、NASAでは「はやぶさ」のチームとも協力して計画を成功させたいとしています。

NASAとJAXAは、小惑星試料の一部を提供し合うことで合意したほか、運用や分析で技術協力も進めているとのことであり、NASAは来月8日の打ち上げには、日本政府やJAXA関係者を招待する予定だといいます。

『「はやぶさ」が探査したイトカワやリュウグウなどの小惑星帯が太陽系や生命の成り立ちを解く鍵』、こちらの記事の中でも書きましたが、「イトカワ」や「リュウグウ」などのように、惑星へ成長しないまま残った小惑星は、太陽系の初期の物質が詰め込まれたタイムカプセルのようなものであり、小惑星を探査することによって、太陽系誕生の謎を解く鍵や、生命の起源に関する謎を解く鍵も見つかる可能性もあるようです。

そのため、「イトカワ」や「リュウグウ」、あるいはこれからNASAが探査する「Bennu」(ベンヌ)などの小惑星を探査することにより、生命の起源や小惑星が地球に及ぼす影響などについて研究することができますので、今後ますます大切な研究分野となってくると思われます。

『探査機「はやぶさ」が持ち帰った小惑星「イトカワ」の微粒子から45億年前の「棚田」模様発見』、こちらの記事の中でも書きましたが、JAXAの研究グループが、探査機「はやぶさ」が持ち帰った小惑星「イトカワ」の微粒子を研究した結果、「イトカワ」の元になる、より大きな小惑星ができた45億年前から現在までの歴史の一部が分かり、太陽系の成り立ちを探る重要な手掛かりを発見しています。

「イトカワ」のような小惑星には、太陽系の成り立ちを知るうえで手がかりとなる情報がたくさん含まれており、今後さらに研究を進めていけば、太陽系の進化の過程や生命の起源などを解明できる可能性があると言います。

「イトカワ」や「リュウグウ」、さらにはNASAがこれから探査する「Bennu」(ベンヌ)などの小惑星探査が今後進んでいくことで、太陽系の進化の過程や生命の起源などを解明する重要な手掛かりが得られることを期待したいと思います。

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