[記事公開日]2016/03/19
[最終更新日]2016/04/05

重力波望遠鏡「かぐら」の25日の試運転開始を東京大宇宙線研究所の梶田隆章所長が発表

   岐阜県飛騨市の地下に建設中の重力波望遠鏡「かぐら(KAGRA)」

重力波望遠鏡「かぐら(KAGRA)」の3月25日の試運転開始をノーベル賞受賞者の梶田隆章所長が発表

東京大宇宙線研究所は、昨日の18日、宇宙から届く重力波を観測するため、岐阜県飛騨市の地下に建設した重力波望遠鏡「かぐら(KAGRA)」を、3月25日に試運転を開始する予定であることを明らかにしました。

このプロジェクトを率いるノーベル賞受賞者の梶田隆章同研究所長が、18日に自民党の会合での講演の中で発表されました。

当初は、15日に試運転を開始する計画だったものの、前日になって装置にトラブルが発生し、調整に時間がかかったため、25日に試運転を開始することになったようです。

 

重力波望遠鏡「かぐら(KAGRA)」とは

重力波望遠鏡「かぐら(KAGRA)」は、日本が建設を進めてきた重力波望遠鏡になります。

東京大宇宙線研究所がこのプロジェクトを担当しており、岐阜県飛騨市の神岡鉱山内に「スーパーカミオカンデ」や「カムランド」、「XMASS」と同じ地下に建設され、レーザー干渉計の基線長は3000メートルにもなりますが、この長い基線長と低い地面振動、鏡の冷却が特徴だとされています。

平成22年度「最先端研究基盤事業」(文部科学省)に選定されており、愛称は、神岡の「KA」と重力波(Gravitational wave)の「GRA」を合わせたものだと言います。

重力波望遠鏡「かぐら(KAGRA)」は、1辺の長さが3キロメートルにもなるL字型トンネルに設置した検出装置であり、2015年11月に完成しました。

「かぐら(KAGRA)」は、世界最高精度の重力波望遠鏡とされています。

 

2017年度に本格稼働させ、2年後には重力波を観測できる態勢を目指す

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「かぐら(KAGRA)」は、世界最高精度の重力波望遠鏡であり、現在世界では、アメリカのLIGOとイタリアのVIRGOがそれぞれ、 Advanced LIGO と Advanced VIRGO 計画で観測精度を「かぐら(KAGRA)」と同等に引き上げる改良を進めているようです。

2016年2月に、アメリカのLIGOグループは、ブラックホール連星からの重力波をはじめて捉えることに成功したと発表しましたが、レーザー干渉計による測定では、少なくとも3台以上の干渉計の同時観測がないと、どの位置から重力波が来たのかは特定できないとされています。

そのため、日本の「かぐら(KAGRA)」をはじめ、これら複数の設備が協調すれば、到達時間の差から重力波源天体の方向を割り出すことができると言います。

「かぐら(KAGRA)」は、今月3月25日の試験運転後に装置を改良して感度を上げ、来年2017年度の本格稼働を目指すとのことです。

ノーベル賞受賞者として知られる梶田隆章所長は、18日の自民党の会合での講演の中で、「早ければ2年後には重力波を観測できる態勢にしなければならない」と語っておられたとのことです。

3月25日に、「かぐら(KAGRA)」の試験運転が無事開始され、その後の本格稼働もスムーズに行われて、1日も早く、日本が誇る重力波望遠鏡「かぐら(KAGRA)」が、アインシュタインが提唱した重力波の観測に成功することを期待したいと思います。

 

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