[記事公開日]2016/07/18

海王星の外のカイパーベルトに公転周期700年の太陽系の新たな「準惑星」を発見

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準惑星マケマケの想像図。氷の多い天体が円盤状に広がる海王星の外側の領域、カイパーベルトに浮かんでいる。新たに発見された天体の大きさはマケマケの半分程度。(ILLUSTRATION BY IAU, M. KORNMESSER (ESA/HUBBLE))

公転周期700年の、太陽系の新たな「準惑星」が発見された

海王星よりも外側にある、エッジワース・カイパーベルト天体(EKBO)で、太陽系の新たな「準惑星」が発見されました!

これは、天文学者らの研究チーム「太陽系外縁部起源探査(OSSOS)」の発表によるものになります。

7月10日に国際天文学連合(IAU)で「2015RR245」と仮に命名されたこの「準惑星」は、横幅が約700キロ弱であり、公転周期は700年だと言います。

現在、冥王星、エリス、ハウメア、マケマケ、ケレスという5つの「準惑星」が認定されていますが、今回発見された「準惑星」は、それらよりは小さいようです。

ただ、正確な大きさはまだ明らかになっていないものの、太陽外縁部で正式な名称が付いていない天体の大きさでは10位以内に入ると言います。

そして、エッジワース・カイパーベルト天体(EKBO)にある天体の中では、おそらく20位までに入る大きさだと言いますから、かなり大きな部類に入るようです。

『太陽系を囲むエッジワース・カイパーベルト(EKBO)付近は新天体発見の最前線』、こちらの記事の中でも書きましたが、エッジワース・カイパーベルト天体(EKBO)では、既に1000個以上の天体が見つかっており、今後も続々と発見されることが期待されています。

ただ、天文学者らの研究チーム「太陽系外縁部起源探査(OSSOS)」が2013年初めからの調査で、海王星の近くで500以上の天体を新たに発見していたものの、そのうち「準惑星」の可能性があるのは「2015RR245」だけだったようです。

 

今回発見された「ミニ冥王星」が地球に最接近するのは2096年

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今回新たに発見された「準惑星」である「2015RR245」は、組成の判別にはまだ至っていないものの、冥王星やエッジワース・カイパーベルト天体(EKBO)にある他の「準惑星」と同様、揮発性の氷が広がる凍てついた世界に、わずかな岩石があると推測されているようです。

言わば、「ミニ冥王星」と呼べるものかも知れません。

何十年も、冥王星は同類の星がない、外縁部の孤独な星とされていましたが、今では、氷に覆われた無数の星々のうちの1つにしか過ぎないということが分かっています。

「ミニ冥王星」とも言える「2015RR245」は、少なくとも1億年もの間、大きな楕円軌道を描きながら700年という長い周期で公転を続けており、太陽との距離は最大で180億キロメートル以上にもなると言います。

そして、この天体が次に地球に最接近するのは2096年になるようです。

この時、太陽までの距離は地球と太陽の距離の約34倍となり、海王星の軌道のすぐ外側まで近づいてくるのだと言います。

エッジワース・カイパーベルト天体(EKBO)では、既に約1000個以上の天体が見つかっているだけではなく、今後も次々と発見されると期待されており、その数は、なんと、小さいものを含めると数十億個もの天体があると考えられているようですので、これからも、こうした「準惑星」の発見が楽しみなところです。

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