[記事公開日]2016/05/21

火星軌道に宇宙基地「マーズベースキャンプ」をロッキード・マーチン社が建設計画

米ロッキード・マーチン社が計画する、火星を周回する有人宇宙基地の想像図(同社提供・共同)

2028年までにロッキード・マーチン社が火星軌道に宇宙基地建設を計画

アメリカの航空大手企業ロッキード・マーチン社が、2028年までに火星を周回する軌道に、宇宙基地を建設する計画を発表しました。

この宇宙基地は、「マーズベースキャンプ(Mars Base Camp)」と呼ばれる有人の宇宙基地であり、NASA(アメリカ航空宇宙局)が2030年代に実現を目指している有人火星探査の一部として採用されることを目指すとのことです。

アメリカ下院の科学・宇宙・技術委員会での公聴会で証言したロッキード・マーチン社の幹部は「人類が着陸するのに最適な場所を探すには、近い場所から火星表面の地質などを分析する必要がある」と述べています。

そして、公聴会には、宇宙飛行士が火星に取り残されるというSF小説『火星の人』の作者アンディ・ウィアー氏も出席して、「火星探査は宇宙滞在期間が長くなる。飛行士の健康のため、新しい基地には遠心力で重力を発生させる装置を備えてほしい」と注文を付けたとのことです。

 

宇宙基地「マーズベースキャンプ(Mars Base Camp)」とは

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ロッキード・マーチン社が2028年に打ち上げる予定の、火星軌道上の有人宇宙基地「マーズベースキャンプ(Mars Base Camp)」は、国際宇宙ステーション(ISS)のような宇宙船を火星の軌道上に打ち上げるものになります。

有人宇宙基地「マーズベースキャンプ(Mars Base Camp)」は、国際宇宙ステーション(ISS)と同様、ソーラーパネルを備えていますので、太陽光発電ができるだけではなく、独自の推進システムも搭載しており、自力で移動することも可能なようです。

ロッキード・マーチン社は、火星へ向かう宇宙船「オリオン」も開発中ですが、火星軌道上の有人宇宙基地「マーズベースキャンプ(Mars Base Camp)」は2機の「オリオン」宇宙船と同時にドッキングが可能だと言います。

火星の軌道上に有人宇宙基地「マーズベースキャンプ(Mars Base Camp)」のような宇宙船を打ち上げることは、今後の火星探査をより円滑に行なうためには重要な役割を果たすことになりますので、人類の有人火星探査において1つの大きな布石となるかも知れません。

ただし、ロッキード・マーチン社の宇宙船の製造や打ち上げにはNASAの協力が不可欠であり、NASAが2030年代に実現を目指している有人火星探査の一部として採用されることを目指しているようです。

ロッキード・マーチン社は現在、天才的起業家イーロン・マスク氏が率いるスペースX社と共に国際宇宙ステーション(ISS)への物資輸送に関する任務を契約していますが、今後は火星探査に関してもスペースX社と技術を競い合うことになりそうです。

『イーロン・マスクのスペースX社が無人宇宙船「レッド・ドラゴン」で2018年に火星探査』、こちらの記事の中でも書きましたが、天才的起業家イーロン・マスク氏が率いるスペースX社とNASAは、2018年に火星に向けて無人宇宙船「レッド・ドラゴン」を打ち上げる計画を発表しています。

そして、天才的起業家イーロン・マスク氏の夢は、人類の火星移住であり、2025年頃をめどに実現させる計画を進めているようです。

また、有人火星探査をめぐっては、NASAも現在、2030年代の実現を目指して、超大型ロケット「スペース・ローンチ・システム」と宇宙船「オライオン」の開発を進めていますが、スペースX社やロッキード・マーチン社など民間企業との協力が進むことで、計画の変更や、より早い時期に人類が火星に降り立つ日がやってくる可能性もあります。

また、『「マーズワン」プロジェクトにおける2023年4月人類初の火星移住計画は実現可能か?』、こちらの記事の中でも書きましたが、オランダの民間プロジェクト「マーズワン」計画では、2023年4月に最初の4人を火星に移住させる予定だとのことです。

有人火星探査、あるいは人類の火星移住という夢が、NASAだけではなく、民間企業や民間プロジェクトも加わって、近い将来、実現される日が近いと思いますので、有人火星探査に向けた動きには、これからますます目が離せなくなりそうです。

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