[記事公開日]2016/05/01

火星に大気や水を作り人類や地球の生命が移住できる惑星に作り変えるテラフォーミング

         4段階での「火星テラフォーミング」のイメージ

イーロン・マスク氏のスペースX社によって、人類の火星移住が一歩近付いた

人類の火星移住が、また一歩近づいたようです。

『イーロン・マスクのスペースX社が無人宇宙船「レッド・ドラゴン」で2018年に火星探査』、こちらの記事の中でも書きましたが、アメリカの宇宙開発企業スペースX社とNASA(アメリカ航空宇宙局)は4月27日(現地時間)、火星に向けて無人宇宙船「レッド・ドラゴン」を打ち上げる計画を発表しました。

宇宙船の火星までの飛行や、火星地表への着陸を試験する計画で、早ければ2018年にも打ち上げたいとしています。

アメリカの宇宙開発企業スペースX社は、天才的な起業家として世界的に注目されているイーロン・マスク氏がCEOを務めていますが、イーロン・マスク氏は人類の火星移住計画を長期目標に掲げています。

今回発表された、初の無人宇宙船「レッド・ドラゴン」を火星に送る計画が成功すれば、将来の火星移住計画の実現に一歩近づくことになりそうです。

アメリカの宇宙開発企業スペースX社のCEOであるイーロン・マスク氏の夢は、人類の火星移住を実現させることだと言いますが、イーロン・マスク氏は2025年頃までに実現させる予定のようです。

2025年と言うと、あと10年以内の話ですので、驚かれる方も多いかも知れません。

しかし、『「マーズワン」プロジェクトにおける2023年4月人類初の火星移住計画は実現可能か?』、こちらの記事の中でも書きましたが、オランダのNPOによる民間プロジェクト「マーズワン」計画では、2023年4月に最初の4人を火星に移住させる予定になっています。

「マーズワン」計画の場合は、NPOによる民間プロジェクトということもあり、予定通りに計画が実現するのかは、正直なところ、海のものとも山のものとも分からないような面はあります。

しかし、スペースX社の場合は、CEOであるイーロン・マスク氏がこれまでに成し遂げてきた実績がありますので、かなり実現性は高いと思います。

もし、予定よりも遅れたとしても、遅かれ早かれ、イーロン・マスク氏率いるスペースX社は、人類の火星移住を実現させることになるでしょう。

 

電気自動車会社テスラモーターズやスペースX社でのイーロン・マスク氏の経営手腕

スポンサーリンク

イーロン・マスク氏は、決済サービス会社PayPalの創業者としても知られていますが、電気自動車の会社テスラモーターズの経営者としても知られています。

イーロン・マスク氏が電気自動車の会社テスラモーターズに投資した2005年頃は、自動車業界の人の多くは、まともな電気自動車ができるまでに50年はかかると言っていたそうですが、2008年にはテスラモーターズの最初の生産車両「ロードスター」が、スポーツカー仕様の電気自動車として販売されています。

イーロン・マスク氏が、3つ目の会社として、宇宙輸送を可能にするロケットを製造開発するスペースX社を起業したのは、2002年のことであり、ほんの10年余り前のことになります。

しかし、今ではスペースX社は、自社開発の「ファルコン」ロケットや無人宇宙船「ドラゴン」を稼働させており、NASAと契約して、国際宇宙ステーション(ISS)に物資を運ぶ業務も担うまでになっています。

そして、『「宇宙ホテル」の試験機打ち上げにNASAとビゲロー社が成功し山崎直子飛行士も期待』、こちらの記事の中でも書きましたが、今年4月9日、ラスベガスのホテル王として知られているロバート・ビゲロー氏が代表を務める、アメリカの民間企業ビゲロー・エアロスペース社が開発した「宇宙ホテル」の試験機が打ち上げられましたが、それを打ち上げたのはスペースX社の「ファルコン9」ロケットでした。

そして、『イーロン・マスクのスペースX社の宇宙ロケット「ファルコン9」が無人船への着地に成功』、こちらの記事の中でも書きましたが、「宇宙ホテル」の試験機を打ち上げた時の「ファルコン9」ロケットは2段式であり、そのうちの1段は、大西洋に浮かぶ無人の船の上に無事着地することに成功した初めての実験となり、将来のロケット再利用が現実的なものとなりました。

2025年頃の火星移住を目指しているイーロン・マスク氏のスペースX社の計画は、かなり現実味を帯びたものだと考えられます。

10年未満で自動車業界に革命を起こし、10年未満でロケット会社を丸々作り上げたイーロン・マスク氏なら 、2025年あるいは2030年頃までには人類の火星移住を実現させてもおかしくはありません。

実現の可能性は 十分見込めると思います。

火星移住は、イーロン・マスク氏のスペースX社だけでなく、オランダのNPOによる民間プロジェクト「マーズワン」計画、あるいはNASAや、その他の国やプロジェクトによって、様々に行われることになると思います。

そして、将来的な地球規模での関心事としては、火星に大気や水を作り火星そのものを人類が住めるような惑星に変えてしまおうという「火星テラフォーミング」も、人類が取り組むべき課題となってくると考えられます。

 

「火星テラフォーミング」では大気や水を作って人類が住める惑星に「地球化」

『テラフォーミングという「惑星地球化計画」で火星は人類が住める星になる?』、こちらの記事の中でも書きましたが、「火星テラフォーミング」と言って、火星に大気や水を作り火星そのものを人類が住めるような惑星に変えてしまおうという「地球化」計画も取り沙汰されています。

「テラフォーミング」という言葉にまだ馴染みがない方も多いかと思われますが、今、一部の科学者などの間で、「テラフォーミング」という計画が取り沙汰されるような時代を迎えているのです。

「テラフォーミング」とは、「惑星地球化計画」、「地球化」、「惑星改造」と呼ばれたりしますが、要するに、火星や月や金星などの他の惑星を、人類が住めるような環境に人為的に作り変えてしまおうという壮大な計画のことを言います。

「テラフォーミング」という言葉自体は造語であり、アメリカのSF作家であるジャック・ウィリアムソンがCollision Orbit(コリジョン・オービット)シリーズで用いた造語が語源であると言われているようです。

しかし、「テラフォーミング」という「惑星地球化計画」というのは、単にSFだけの世界に留まらず、科学的見地からも、将来的な可能性のあるプロジェクトとして、科学者たちの間でも、注目されるようになってきているようです。

「テラフォーミング」が可能な候補地として挙げられている火星、金星、月の中では、火星がかなり有望であり、「火星テラフォーミング」が最有力と見られているようです。

「火星テラフォーミング」は、技術的には可能なようです。

人間が地球上で生きるのに必要なのは 、食料、 水、 住居 、衣服ですが、火星で生きる上では、これに加えて酸素が必要になります。

水は、生命にとって不可欠なものとなります。

火星は、惑星全体が 砂漠のようなイメージですが、必ずしも そうでなく、 土壌だけを取っても 多いと60%も水分を含んでいるようです。

また、火星には地下に大量の氷などがあるようですので、 多くのエネルギーと労力が必要になりますが、それを 取り出すことは可能なようです。

人類が火星に住むためには酸素が必要になりますが、NASAはこの問題を既に解決済みであるようです。

火星の大気(二酸化炭素)を取り込んで酸素を吐き出す、言わば逆燃料電池が開発されていると言います。

火星の大気は96%が二酸化炭素になりますが、二酸化炭素の78%を構成しているのが酸素ですので、火星の大気(二酸化炭素)を取り込んで酸素を吐き出す逆燃料電池が開発されているようです。

そして、NASAが次回火星に探査機(ローバー)を送る2020年の火星探査では、 この装置がテストとして搭載される予定であり、人間1人分の酸素をずっと生成し続ける ことができるのだと言います。

そして、テストに合格すれば、この装置を100倍の規模まで拡張できるようデザインされているとのことですので、すごい技術だと思います。

食料に関しては、当面の間は、地球から乾燥した形で輸送することになるようですが、火星表面を水が流れて耕作できるようにして、水耕法で農作物を育てる ことが出来るようになるようです。

住居に関しては、はじめは空気で膨らませた建物や着陸船を使うことになるようですが、火星の土壌を使って建物を作ることもできるようです。

火星の土壌は概してレンガを作るのに適している ことが分かったとのことで、そのレンガにプラスチックを加えて電子レンジにかけると厚い壁の建物を作れるようになるそうです。

衣服に関しては、当面の間は、宇宙服を着ることになります。

宇宙服に体を包み込んで放射線を防ぎ保温することになりますが、火星そのものを温めることが出来るようになってくると、重苦しい宇宙服を着なくても快適な衣服で済ませられるようになるようです。

まず火星そのものを温めなければなりません。

火星は大気の薄さのせいでとても寒い場所ですが、火星を温めるための鍵がここにあるのだと言います。

火星の両極は、大量の凍った二酸化炭素で覆われていますので、ドライアイスになっているのですが、それを温めてやれば 地球上でと同様に、ドライアイスは直接大気へと昇華して大気が濃くなるのだと言います。

二酸化炭素には高い温室効果があることが知られていますが、火星の両極にある大量の二酸化炭素のドライアイスを温めて大気へと昇華させることで、火星を温めることができるようです。

「火星テラフォーミング」の方法としては、具体的に2つの案が検討されています。

1つ目は、火星の地表に吸収される太陽の光量を増やし、火星の気温を上昇させる方法です。

そしてもう1つは、火星の表面を覆っている、太陽光を吸収しやすい暗黒色の炭素質物質を利用する方法であり、この炭素質物質を破砕して火星表面にまき散らし、太陽光の吸収効果を上げるものになります。

1つ目の方法では、アルミホイルよりも薄い巨大な鏡を火星近くの宇宙空間に設置することが必要になります。

巨大な鏡で太陽の光を集めて火星の極冠に照射し、氷を解かすのですが、極冠の氷が溶けると、大気中に水蒸気と二酸化炭素が増えて温室効果が働き、気温が暖かく保たれるようになるのだと言います。

この方法を使って、焦点をまず南極に合わせ、火星が自転するにつれドライアイス全体が温められて昇華し大気に放出されていけば、火星の気温が上がり始めるのにそう時間はかからず、20年以内で火星が温められるという意見もあります。

そして、もし、 温室効果が働き十分に温度が上昇すると、特に火星の地中にある氷が溶け出し、本当の魔法が起きるようです。

火星の大気が濃くなると、全てが良い方に動き出すのだと言いますが、まず放射線から保護されるようになり、より暖かくなることで、水が流れるようになり耕作ができるようになります。

するとさらに水が大気へと蒸発して温室効果を強め、なんと、火星に雨や雪が降るようになるのだと言います。

火星の大気が濃くなると十分な大気圧が生じるので、 宇宙服を着なくとも済むようになるようです。

究極的には、火星の大気を呼吸可能な ものにするという 難しい問題が残っており、これを解決するには、長い時間がかかるとも言われています。

しかし、「火星テラフォーミング」は、技術的には十分可能であり、いずれ私たち人類は、火星に移住するだけではなく、「火星テラフォーミング」によって、人類が住める惑星に「地球化」することになると思います。

かなり面白い時代がやってきそうです。

 

スポンサーリンク

コメントを残す

サブコンテンツ

このページの先頭へ