[記事公開日]2016/10/04

火星への有人宇宙船打ち上げとコロニー計画をスペースX社のイーロン・マスクが発表

メキシコ西部グアダラハラで開かれた国際宇宙会議での講演の臨むスペースXのイーロン・マスクCEO(2016年9月27日撮影)。(c)AFP/Hector-Guerrero

スペースX社が2024年に火星に向けて有人宇宙船を打ち上げ

『イーロン・マスク氏のスペースX社が、有人宇宙船での火星探査を2024年に計画』、こちらの記事の中でも書きましたが、天才的起業家として知られるイーロン・マスク氏は、6月1日に、カリフォルニア州で開かれたオンラインメディア「リコード」のイベントで、彼が経営するスペースX社が2024年に有人火星探査を行う計画を明らかにしており、その詳細を9月にメキシコで開催される第67回国際宇宙会議(IAC2016)で発表するとしていました。

そして、9月27日にメキシコのグアダラハラで開かれた第67回国際宇宙会議(IAC2016)で、イーロン・マスク氏は、2024年の火星に向けての有人宇宙船の打ち上げと、火星コロニー計画を発表しました。

それによりますと、8年後の2024年にも有人の宇宙船を打ち上げ、火星に着陸させる計画だということですが、人類の火星への旅というものが、かなり身近なものになりつつあるという印象を受けます。

宇宙船には100人ほどが乗れて、新型のロケットで打ち上げられたあと、地球の周りの軌道を回り、その後、火星に向かうことになりますが、宇宙船に効率の良い燃料を供給することで、なんと、90日ほどで火星に到着できるようです。

しかも、費用の方も、1人あたり10万ドル~20万ドル(およそ1000万円~2000万円)以内に抑えるとしていますので、かなり手ごろな価格で火星に行けることになりそうです。

 

火星へは約90日間で、20万ドル以内で行けるようになる

スポンサーリンク

1人あたりの費用が、20万ドル(およそ2000万円)以内で火星に行けるというのは、かなり手ごろな価格だと感じます。

1人あたりの費用は100億ドル(1兆円)もかかるようですが、これを、ロケットや宇宙船の再利用や一度に100人以上の乗客を運ぶことで、1人あたりの打ち上げ費用を20万ドル(約2千万円)以下にするよう目指すのだと言います。

『イーロン・マスクのスペースX社の宇宙ロケット「ファルコン9」が無人船への着地に成功』、こちらの記事の中でも書きましたが、スペースX社は今年4月に、ロケット再利用を可能にする実験に成功しており、今後、ロケットや宇宙船の再利用を本格化させ、コスト削減を大幅に進めていくものと思われます。

そして、一度に100人以上の乗客を運ぶことで、1人あたりの打ち上げ費用を20万ドル(約2千万円)以下に抑えるとのことであり、新型ロケットは過去最大の全長122メートル、燃料は火星にある水と二酸化炭素から作れるメタンと酸素を利用するようです。

イーロン・マスク氏の夢は人類の火星移住ということであり、今回の会議では、火星コロニーの構想も発表されましたが、人類の火星移住を進める上で大きなカギとなるのが、やはりコストの問題のようです。

 

火星コロニー構想で、100万人が住む都市を建設し人類の文明を築く

イーロン・マスク氏は、火星に100万人が住む都市を建設し、人類の文明を築くという火星コロニー構想を持っており、「火星への移住を始めてから40年から100年で完全に自給自足できるようになるだろう」と話しています。

もし、予定通りに順調に進めば、早ければこの21世紀中において、私たち人類が火星で自給自足できるようになるようですので、とても楽しみなことです。

その一方で、火星上に人類の文明を築く上での主な問題の一つは「コスト削減」であるとイーロン・マスク氏は語っています。

そして、今後の目標については、「火星への輸送にかかる1トン当たりのコストを、500万分の1にまで改善すること」であるとしながら、「切符1枚の値段が100億ドル(約1兆円)もするならば、火星上に自立可能な文明など築けない」と力説したとのことですので、やはり、コストの問題が、火星に人類の文明を築く上での大きな課題となるようです。

『イーロン・マスクのスペースX社が無人宇宙船「レッド・ドラゴン」で2018年に火星探査』、こちらの記事の中でも書きましたが、イーロン・マスク氏のスペースX社では、2018年に無人宇宙船「レッド・ドラゴン」での火星探査を計画しています。

そして、今後、機体やエンジンの開発を本格化させ、順調に行けば、2020年にも地球軌道に有人火星探査に向けての試験機を打ち上げる予定のようです。

火星への有人宇宙船探査が実現し、航空機の定期便のように火星への往復ルートが確立されれば、移住希望者は増えていくものと思われます。

イーロン・マスク氏は「だれでも行きたい人は火星に行けるようにしたい。夢ではなく、現実に可能なことだ」と述べており、今後、それが可能な時代が到来するものと思われます。

イーロン・マスク氏は、人類が絶滅せずに存続し続けるには、地球以外の惑星への進出が不可欠だと主張しており、火星を拠点に木星などさらに遠くの宇宙への進出も視野に入れていると言いますから、壮大な構想を持った天才的起業家だと言わざるを得ません。

天才的起業家イーロン・マスク氏の火星コロニーの構想が、一歩ずつ実現していくことを、楽しみにしたいと思います。

スポンサーリンク

コメントを残す

サブコンテンツ

このページの先頭へ