[記事公開日]2016/04/04
[最終更新日]2016/04/05

金星探査機「あかつき」は失敗後の軌道再投入での試験運転に成功し4月中旬から本格観測

         金星探査機「あかつき」のコンセプト図

金星探査機「あかつき」が4月中旬から本格観測開始

金星探査機「あかつき」が、まもなく、4月中旬から本格的な観測を開始することが決まりました!

金星探査機「あかつき」は、2015年12月に金星周回軌道に入ることに再挑戦して成功し、その後、試験観測が行われていましたが、試験観測は順調に進んだとのことであり、今月中旬からの本格観測が決まったようです。

これは、3月31日に、JAXA(宇宙航空研究開発機構)が記者会見により明らかにしたもので、関係者によると、観測機器は想像以上に健全であり、6年前の軌道投入での失敗を取り返して、十分な科学的成果をだせるだろうとのことです。

金星探査機「あかつき」は、観測機器に問題がないことが確認されたため、本日4月4日に追加の軌道修正を行って、観測できる期間を2倍以上に延ばすことになりました。

金星探査機「あかつき」は、スーパーローテーションと呼ばれる惑星規模の高速風など、従来の気象学では説明ができない金星の大気現象などを調べる目的で、2010年に打ち上げられましたが、主エンジンが破損して金星周回軌道への投入に失敗しました。

昨年2015年12月に5年ぶりに再挑戦で投入に成功し、今は金星を10日半で回る楕円(だえん)軌道に入っているとのことであり、燃料は約5年観測できる分が残っていると言います。

 

金星探査機「あかつき」とは

金星探査機「あかつき」は、JAXA(宇宙航空研究開発機構)が2010年5月21日に種子島宇宙センターから打ち上げた金星探査機であり、観測波長の異なる複数のカメラを搭載して金星の大気を立体的に観測するものになります。

2010年12月7日に金星の周回軌道に入る予定でしたが、メインエンジンが壊れるトラブルで、一度は金星を回る軌道に入ることに失敗し、金星に近い軌道で太陽を周回していました。

2015年12月7日に、残された小型のエンジンで再挑戦し、金星周回軌道への再投入が行われ、日本の探査機として初めて、地球以外の惑星を回る軌道に入ることに成功しました。

2015年12月7日に金星周回軌道への再投入が行われた2日後の12月9日に成功が確認され、試験観測が行われていました。

試験観測が順調に進み、観測機器に問題がないことが確認されたため、本日4月4日に追加の軌道修正を行って、観測できる期間を2倍以上に延ばし、4月中旬から本格観測を開始することになりました。

金星探査機「あかつき」は、金星版気象衛星であり、スーパーローテーションと呼ばれる惑星規模の高速風など、従来の気象学では説明ができない金星の大気現象のメカニズムの解明を主目的としています。

「あかつき」が金星の大気現象のメカニズムを解明することにより、惑星の気象現象を包括的に理解することにつながると期待されているようです。

それに加えて、「あかつき」のミッションには、赤外線により金星の地表面の物性や火山活動を調べ、また地球出発から金星到着までの間に惑星間の塵の分布(黄道光)を観測することも含まれます。

「あかつき」は金星到着後は高度300kmから8万km、公転周期約30時間の楕円軌道に投入される予定のようです。

近金点前後を除く約20時間は金星のスーパーローテーションとほぼ同期しており、今後約5年間にわたって金星大気の挙動を継続的に観測することになると思われます。

 

観測できる期間は約2000日に大幅に伸び、金星の大気現象の解明に期待がかかる

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金星探査機「あかつき」は6年前の2010年、メインエンジンが壊れるトラブルで、一度は金星を回る軌道に入ることに失敗しましたが、昨年2015年12月に残された小型のエンジンで再挑戦し、日本の探査機として初めて、地球以外の惑星を回る軌道に入ることに成功しました。

「あかつき」はすでに設計寿命を超えていることから、機器が正常に作動するかどうか心配されていましたが、これまでの試験観測で機器に異常はみられなかったので、4月中旬からの本格観測が決まったようです。

そして、本日4月4日の午後16時過ぎに、追加の軌道修正が行われます。

JAXA(宇宙航空研究開発機構)が「あかつき」の飛行コースについて改めて検討を行った結果、太陽光発電ができない金星の陰に入ることをできるだけ避けられる軌道があることが分かり、本日4日に追加の軌道修正を行うことになったとのことです。

軌道修正は本日4日午後16時過ぎに行われ、小型のエンジンをおよそ15秒間噴射する予定で、成功すれば、観測できる期間がこれまでの800日程度から2000日程度へと、2倍以上に大幅に伸びるということです。

JAXAの研究グループでは、さらに長期にわたって観測できるようにすることで、金星の気象の特徴をより詳しく明らかにしたいとしています。

JAXAが記者会見を行った3月31日には、「あかつき」が撮影した新たな画像も公開され、金星地表の高地の様子や、これまで知られていた筋状の雲と違い、平面的に広がっている雲などが見てとれると言います。

4月中旬から開始される、金星探査機「あかつき」の本格的な観測が順調に進み、スーパーローテーションなどの金星の大気現象のメカニズムの解明が行われることに期待したいと思います。

 

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