[記事公開日]2016/06/03

国際宇宙ステーション(ISS)に日本製リチウムイオン電池が採用され「こうのとり」が輸送

国際宇宙ステーションに搭載するリチウムイオン電池を「こうのとり」6号機に積み込む作業員ら=鹿児島県の種子島宇宙センターで2016年6月2日午後1時48分、JAXA提供

国際宇宙ステーション(ISS)に日本製のバッテリーが採用された

国際宇宙ステーション(ISS)の電力の供給源として日本製のバッテリーが採用されることになりました!

国際宇宙ステーション(ISS)の基盤となる重要な設備に日本製の機器が採用されるのは初めてになりますが、主電源が全て日本製のリチウムイオン電池に切り替わることになります。

JAXA(宇宙航空研究開発機構)は6月2日、鹿児島県の種子島宇宙センターで、今年度打ち上げ予定の無人補給機「こうのとり」6号機に、新たに採用された日本製バッテリーを積み込む準備作業を報道陣に公開しました。

国際宇宙ステーション(ISS)は、サッカー場と同じくらいの広さがありますが、現在は、合計48個のバッテリーにより、電気の供給が行われています。

太陽電池パネルで発電した電気を蓄電したうえで、国際宇宙ステーション(ISS)全体に電気の供給が行われています。

国際宇宙ステーション(ISS)においては、電気は、様々な実験や空調・照明など宇宙飛行士の生活に欠かせない機器で使われ、重要なライフラインとなっていますが、今回、電力の供給源として日本製のバッテリーが採用されることになったのは、うれしいニュースです。

NASA(アメリカ航空宇宙局)は、現在使われているバッテリーは、これから劣化が進むと予想されることから、交換が必要だと判断し、新しいバッテリーに日本製のリチウムイオン電池が採用されることになったとのことです。

NASA(アメリカ航空宇宙局)は、現在使われているアメリカ製ニッケル水素電池が老朽化したため、電池メーカー「GSユアサ」(京都市)が開発した新型のリチウムイオン電池に交換することを決めたようです。

 

電池メーカー「GSユアサ」(京都市)が開発した新型のリチウムイオン電池

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NASA(アメリカ航空宇宙局)が、国際宇宙ステーション(ISS)のバッテリーとして採用したのは、京都に本社がある電池メーカー「GSユアサ」の新型のリチウムイオン電池です。

新しいバッテリーは、縦26センチ、横13センチ、幅5センチの大きさで重さ3キロ余りのリチウムイオン電池を数十個束ねて、縦横それぞれ1メートル、高さ50センチの箱に詰め合わせたものであり、重さ197キロにもなると言います。

現在、国際宇宙ステーション(ISS)に取り付けられているバッテリーは、アメリカ製のニッケル水素電池ですが、今回新たに採用された「GSユアサ」の新型のリチウムイオン電池は、素材や内部の構造を工夫したことにより、蓄えられる電気の量がこれまでの3倍に高められているということであり、今後10年間使用できると言います。

新しいバッテリーは全部で24個設置される計画で、年内に打ち上げられる予定の日本の宇宙輸送船「こうのとり」6号機で、まず6個が運び込まれた後、「こうのとり」の7号機、8号機、9号機でもそれぞれ6個ずつ、国際宇宙ステーション(ISS)に運び込まれる予定だと言います。

24個の日本製新型バッテリーに全て交換されると、国際宇宙ステーション(ISS)全体の電力は1・5倍に増強されるとのことです。

 

「こうのとり」6号機が今秋までに打ち上げられれば、大西卓哉宇宙飛行士が任務を遂行する可能性

『大西卓哉宇宙飛行士が油井亀美也さんに続き6月24日から長期滞在のミッションに臨む』、こちらの記事の中でも書きましたが、日本人11人目の宇宙飛行士となった大西卓哉さんが、6月24日にロシアの宇宙船「ソユーズ」で初めて宇宙に向かい、国際宇宙ステーション(ISS)での長期滞在に臨むことになりました。

国際宇宙ステーション(ISS)では、宇宙飛行士が船外活動を行ってバッテリーの交換を行うことになりますので、今月24日にISSに向かい、長期滞在を予定している日本人宇宙飛行士の大西卓哉さんも、その任務に当たる可能性があるということです。

「こうのとり」6号機が今秋までに打ち上げられれば、今夏から約4カ月間、ISSに滞在予定の大西卓哉宇宙飛行士がロボットアームを操作して回収し、船外活動で日本製バッテリーを設置する可能性があるということになりますから、なんとも、楽しみな話です!

 

今後の宇宙活動においては日本人の活躍がますます重要になる

うまくいけば、今年の秋頃に、国際宇宙ステーション(ISS)に設置される日本製の新型バッテリーを、日本人宇宙飛行士の大西卓哉さんがロボットアームで設置する可能性がある訳です。

バッテリーなどの技術面においても、また、飛行士という人の面においても、日本人の活躍は、今後ますます重要になってくるものと思われます。

国際宇宙ステーション(ISS)を支える極めて重要な技術に、「GSユアサ」(京都市)が開発した日本製の機器が使われるということは、日本製の技術への信頼がそれだけ高いのだと言えます。

そういう意味において、今回、「GSユアサ」(京都市)が開発した日本製のリチウムイオン電池が、ISSの新型バッテリーとして採用されたことには大きな意義があります。

2011年に完成した国際宇宙ステーション(ISS)は、当初2020年までの運用となっていましたが、アメリカが一昨年、運用期間を2024年まで4年間延長することを提案し、これまでに、日本やロシア、カナダが賛同を表明しています。

JAXA(宇宙航空研究開発機構)によれば、国際宇宙ステーション(ISS)に新たに日本製の「GSユアサ」の新型バッテリーが採用され、今後10年間は電力の供給が続けられる見通しとなり、技術的な課題が解決されたことも、運用延長に向けた動きの背景にあるとのことです。

今回、日本の「GSユアサ」(京都市)が開発したリチウムイオン電池が、国際宇宙ステーション(ISS)の新型バッテリーとして採用されたことは、とても目出度いことだと思います。

これを1つのステップとして、宇宙開発の分野で今後ますます日本の存在感が高まっていくことを期待したいと思います。

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