[記事公開日]2016/03/18
[最終更新日]2016/04/05

冥王星に「氷火山」が存在したとNASAの探査機「ニューホライズンズ」が観測データを解析

   NASAの探査機「ニューホライズンズ」が撮影した冥王星表面の山々

冥王星には過去に「氷火山」が存在したとNASAが発表

冥王星には、過去に、半ば凍った状態の水や窒素がマグマのように噴き出す「氷火山」が存在したようです!

このことは、NASA(アメリカ航空宇宙局)の研究チームが今月17日付のアメリカの科学誌「サイエンス」に論文を書いて発表しました。

NASA(アメリカ航空宇宙局)は、探査機「ニューホライズンズ」を冥王星に向けて打ち上げていましたが、昨年2015年7月に最接近した時の「ニューホライズンズ」の観測データを解析して分かったようです。

冥王星は質量が小さく地球からの距離が非常に遠いため、探査機を送るのは非常に難しく、初めて冥王星を訪れた探査機は、2006年1月19日にNASAが打ち上げた「ニューホライズンズ」になります。

探査機「ニューホライズンズ」は木星の重力によりスイングバイを行い、2015年7月14日に冥王星に最接近しましたが、この時の観測データを解析することで、今回、冥王星には過去に、半ば凍った状態の水や窒素がマグマのように噴き出す「氷火山」が存在したことが分かったようです。

冥王星の観測は最接近の5ヶ月前から始まり、冥王星とすれ違い通り過ぎた後は、冥王星と同じく太陽系外縁天体の1つである別の軌道に入りましたが、今回、探査機「ニューホライズンズ」は、冥王星だけではなくその衛星カロンについても表面の写真撮影を行うなど、詳しい観測を試みています。

そして、冥王星に5つある衛星のうちの1つであるカロンには、長さ約1千キロメートル、深さ6~10キロメートルに達する渓谷のような地形も確認しています。

探査機「ニューホライズンズ」は、冥王星とその衛星カロンの全体的な地質と地形の特徴を明らかにし、表面の組成の地図を作成し、冥王星の薄い大気とそれが流出する割合を明らかにするための、画像撮影装置と無線科学調査ツール、さらに分光器とその他の実験装置を含んだ遠隔操作パッケージを使用したと言います。

 

「氷火山」は冥王星の南半球に2ヶ所あり、それぞれ標高は数キロメートル

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今回、NASAが「サイエンス誌」に発表した論文によると、「氷火山」は、冥王星の南半球に2ヶ所あると言いますが、それぞれの標高は3~4キロメートルと6キロメートルにもなり、いずれも山頂部に噴出口のような窪みがあったと言います。

冥王星の南半球に2ヶ所ある「氷火山」は、1つが富士山級の標高があり、もう一つはヒマラヤの6千メートル級の山に匹敵するような標高を持っているというから、驚きです!

そして、「氷火山」の周辺は数億年前まで造山活動や侵食などが起きていたと考えられているようです。

また、冥王星の表面は、これまでは、天体の衝突による古いクレーターばかりと考えられていました。

しかし、今回、探査機「ニューホライズンズ」が冥王星に最接近した時に観測したデータから、化学組成の分析を行ってみると、水や窒素の氷が複雑に分布しており、最近まで侵食などが起きていたことが示唆されたと言います。

冥王星は、今回の2015年7月に探査機「ニューホライズンズ」が最接近するまでは、探査機が接近観測を行ったことがなく、地球から詳細に観測することも難しいことから、詳細はまだ不明の点が多いと言います。

今後、冥王星についての不明な点が、次第に明らかになり、謎が少しずつ解明されていくものと思われます。

 

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