[記事公開日]2016/06/21

木星の衛星エウロパの海は生命を生み出し得るとNASAが研究成果を発表

    木星の衛星エウロパ(NASAの探査機ガリㇾオが撮影)

木星の衛星エウロパの海は生命を生み出し得るとNASAが発表

『木星は太陽系最大の大気渦巻く巨大ガス型惑星であり衛星エウロパの海には生命の可能性』、こちらの記事の中でも書きましたが、木星の衛星エウロパの海には、生命が存在する可能性が指摘されています。

木星の衛星エウロパには、表面を覆う厚い氷の下に海があり、もしかすると生命が存在するかも知れないと注目されています。

NASA(アメリカ航空宇宙局)の探査機「ガリレオ」は、エウロパの下に塩分を含む水が存在するらしいことを観測しています。

エウロパの表面は、厚さ100kmにも及ぶ氷と海水で覆われているようで、表面は固く凍っていますが、その下にある海は温かい海水をたたえていると考えられています。

探査機が接近して見たエウロパの表面は、地球の極地の様子と似ており、地球の南極の氷の下にも湖が存在することが知られています。

エウロパの厚い氷の下にも海があり、その下にある海は温かい海水をたたえていると考えられており、現在、エウロパの氷の下に潜るような探査の検討が行われているようです。

木星の衛星エウロパの表面を覆う氷の下にある水中の世界には、地球外生命体にとって好都合な条件が存在する可能性があるようです。

 

NASAは10年以内に木星を目指しエウロパを探査する計画

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NASAの研究によれば、エウロパの環境条件が、酸素と水素の生成に適合していて、地球の条件とよく似ており、地球の海との共通点があるようです。

エウロパの氷の内部には何が隠されているのか、確実な証拠はまだ存在していないようですが、NASAの研究者たちは、地球の海との共通項となる「化学的特徴」を調査することで、エウロパの海に生命が存在する可能性を探っているようです。

研究者たちは、エウロパの海の塩水と海底の岩石の間の相互作用から、発生し得る水素の量を計算し、エウロパの海底で起きた化学的組成の変化をシミュレーションしてみたようです。

それによると、エウロパが形成されて何百万年もの間を経るなかで、海底にヒビが入ることで新しい岩の層が水の蛇紋石化作用に晒され続けたようで、計算によるとエウロパの海底のひびは、地球上で観察されるひびよりもずっと深いとのことです。

水素の存在が確定されたなら、生命に適した化学組成に必要なのは、あとは酸素やその他の酸化物ということになります。

エウロパの場合、木星から届く放射線が水の分子を分裂させて、酸素を生み出し得るとのことであり、その酸素が氷の下にある水に吸収されれば、地球の海中の組成に類似したものとなるのだと言います。

しかし、それだけではなく、生命体と、その発生に必要な生物学的プロセスが存在するかどうかをまだ解明しなければなりません。

そして、そのことを発見するために、NASAはエウロパを探索することを決めたようで、既にこのミッションは開発段階が進んでいるようです。

NASAでは、今後10年以内に木星の衛星エウロパに探査衛星を打ち上げる予定だと言います。

『太陽系で生命がいそうな惑星は火星で衛星では木星のエウロパや土星のタイタン・エンケラドス』、こちらの記事の中でも書きましたが、木星の衛星エウロパだけではなく、土星の衛星タイタンやエンケラドスにも生命の可能性が指摘されていますので、いずれは、探査衛星が打ち上げられる日が来るのかも知れません。

まずは、10年以内に計画されている、NASAのエウロパ探査機打ち上げが楽しみなところです。

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