[記事公開日]2016/02/24
[最終更新日]2016/04/09

プロミネンス(紅炎)とは太陽の彩層の一部が磁力線に沿ってコロナの中に突出したもの

プロミネンス(紅炎)と呼ばれる、太陽の紅い炎

太陽の縁の外側に、まるで紅い炎が吹き出しているかのような、鮮やかに盛り上がった構造を見ることが出来ます。

これは、プロミネンスと呼ばれるものであり、日本語では紅炎と呼ばれていますが、太陽表面から立ち上がる紅い炎のように見えることから、多くの人を魅了していると言います。

★プロミネンス(紅炎)

プロミネンス(紅炎)とは、太陽の下層大気である彩層の一部が、磁力線に沿って、上層大気であるコロナ中に突出したものになります。

ちなみに、プロミネンスとは、prominentの名詞形であり、目立つこと、名を馳せること、顕著、突起、突出のことを言います。

プロミネンスは、日本語では紅炎と呼ばれていますが、皆既日食の際に、月に隠された太陽の縁から立ち昇る紅い炎のように見えることから名付けられたと言います。

プロミネンス(紅炎)が紅く見えるのは、彩層と同様に主にHa線を放射しているためであり、Ha線を選択的に通すフィルターを用いれば、通常時でも観測することができるようです。

光球上のプロミネンス(紅炎)をHα線で観測すると、波長の関係で光球よりも暗い線状に見えると言いますが、この場合には、暗条またはダークフィラメントと呼ばれています。

光球上にあるかないかでこのように見え方が違うのは、プロミネンス(紅炎)の背後に光源があるかないかの違いによるものだと言います。

つまり、太陽の縁にあるプロミネンス(紅炎)は、宇宙空間へ燃え上がる紅い炎のように鮮やかな色と形に見えますが、中央付近にあるプロミネンス(紅炎)は、地球からは暗い暗条に見えるということであり、これがダークフィラメント(暗条)と呼ばれるものになります。

地球から見て、太陽の縁に無ければ、プロミネンス(紅炎)は光球からの光を吸収してしまうために、その部分だけ暗く見えるということなので、実は、プロミネンス(紅炎)とダークフィラメント(暗条)は同じものだと言います。

また、プロミネンス(紅炎)には、数ヶ月に渡って安定に存在する静穏型紅炎と、激しく形を変え主に太陽黒点に伴って発生する活動型紅炎の2種類があります。

プロミネンス(紅炎)は、彩層が希薄なコロナの中へ突き出し、磁力(線)で持ち上げられたもの

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肉眼で見ることができる太陽の光球の少し外側には、彩層と呼ばれる濃いガスの層がありますが、さらにその外側には、コロナが広がっています。

鮮やかな紅色に輝く彩層は、高温のコロナガスに移る領域にあり、温度は1万度くらいあるようです。

プロミネンス(紅炎)は、彩層が希薄なコロナの中へ突き出し、磁力(磁力線)で持ち上げられたものだと考えられているようです。

また、プロミネンス(紅炎)には2種類あり、1つのタイプは、黒点活動の付近に生じ、太陽フレアなどに関係しており、激しく形を変え主に太陽黒点に伴って発生する活動型紅炎になります。

もう1つのタイプは、太陽黒点や太陽フレアには一見関係がなく、数ヶ月に渡って安定的に発達する静穏型紅炎というタイプになります。

 

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