[記事公開日]2016/02/09
[最終更新日]2016/04/09

流星と隕石は地球の大気圏に突入して来た固体物質である点では同じだが起源が違う

        今のところ発見された中で世界最大とされる、ホバ隕石(ナミビア)

流星と隕石の違いは?

流星と隕石の違いは何でしょうか?

流星も隕石も、地球の大気圏に突入して来て、摩擦によって高温となり、発光するところは同じです。

流星と隕石は、それぞれ地球の大気圏に突入して来た固体物質である点では同じですが、起源が違います。

流星と呼ばれるもの、そして隕石と呼ばれるものは、それぞれどういうものなのでしょうか?

 

隕石とは

隕石は、地球に落下して来た固体物質のうち、大気圏で燃え尽きずに地上に落下してきたものを言います。

そのほとんどが小惑星帯を起源としており、ほとんどは火星と木星の間にある小惑星帯で、石や鉄などで出来た、密度が高いものが多いのが特徴であり、そのため、燃え尽きずに地上に到達出来るのだと言います。

惑星間空間に存在する固体物質が地球あるいは惑星表面に落下してきた場合、その多くは濃密な大気中を落下する間に高温となって気化しますが、気化せずに残ったものが隕石と呼ばれるものなのです。

もっとも、多くの隕石は、大気との摩擦衝撃に耐えられずに空中で分裂し、地上に落ちて来るのはその破片だと言います。

しかし、中には重さが60トンを超える隕石も見つかっています。

発見された隕石で最大なのは(1988年の『世界大百科事典』出版当時で)ナミビアのホバ隕石で、重さ66トンもあるそうです。

隕石は大きな塊のまま落ちて来ることもあり、世界各地には、大昔に巨大な隕石が落下して出来たクレーターが残っているのが発見されています。

例えば北アメリカのバリンジャー隕石孔は直径1.2kmほどもあってとても有名であり、このクレーターをつくった隕石というのは数万トン から数十万トンほどの質量を持っていただろうと推定されているようです。

また、約6550万年程前に、直径10キロメートルほどの巨大隕石が地球に衝突し、それが恐竜が絶滅した原因とも言われています。

隕石は非常にたくさん見つかっており、1985年までに発見された2700個の隕石では、落下するところが目撃されたのはおよそ45%だと言います。

さらに例えば、南極の地では日本の南極観測隊などをはじめとして各隊が1985年まででも7500個もの多量の隕石を回収したようです。

隕石カタログ(Catalogue of Meteorites 2000年版)には22、507個(南極隕石17、808個を含む)が本物として掲載されているそうで、このうち21、514個(95.6%)が石質隕石、865個(3.8%)が鉄隕石、116個(0.5%)が石鉄隕石だと言います。

放射性同位体を用いた測定によって、隕石の多くはおよそ45億年ほど前に出来たもので、太陽系の初期、惑星が形成された当時の始原的な物質であろうと推定されているようです。

一方、流星は隕石とは別の起源を持つようです。

 

流星とは

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流星は、天体現象の1つで夜間に天空のある点で生じた光がある距離を移動して消える現象であり、一般的に流れ星とも呼ばれています。

流星は、彗星の残したチリであり、彗星から放出されたチリが地球大気に突入して、摩擦衝撃で発光したものになります。

流星の元になる小天体は、0.1mm以下のごく小さなチリのようなものから、数cm以上ある小石のようなものまで様々な大きさがありますが、こうした天体が地球の大気に秒速数kmから数十kmという猛スピードで突入し、上層大気の分子と衝突してプラズマ化したガスが発光する(小天体が大気との空力加熱などにより燃えた状態が流星として見えているわけではない)のですが、これが地上から流星として観測されるものになります。

流星は彗星の残したチリが飛び込んで来て、地球の空気との摩擦で熱くなり、光ったものであり、飛び込む速さは秒速数kmから数十kmという猛スピードであり、重さは数mgから数十g程度だと言います。

流星のほとんどは、数センチメートル程度であり、流星が光る高さはだいたい地上100kmあたりで、流星は密度も低いので、高度80キロメートルくらいで燃え尽きてしまうと言います。

流星はふつう、空のいろいろなところに思い思いの方向で現われますが、一年のうちある時期には、たくさんの流星が空のある決まった部分を中心に放射状に出るのを見ることができますが、これを流星群といい、主なもので20群ほどあると言います。

流星群は、彗星がその元になっています。

彗星が太陽に近づくと、彗星をつくっている岩や氷が蒸発して、長い尾が出来ますので、太陽に近づくごとに、彗星はその軌道のまわりに彗星のかけらをばらまいていることになります。

その軌道に地球が行きあわせると、かけらが地球に次々に衝突して流星群になるのだと言います。

結局、流星と隕石とは、地球の大気圏に突入して来た固体物質という点では同じですが、その起源が違います。

地球の大気圏に突入して来た固体物質のうち、燃え尽きずに地上に落下するものが隕石であり、彗星から放出されたチリが、大気圏で発光したものが流星だということになります。

また、彗星そのものが、地球に落下する可能性もあるそうです。

 

彗星そのものが地球に落下する可能性もある

彗星から放出されたチリが地球の大気圏に突入して、摩擦衝撃で発光したものが流星と呼ばれるものなのですが、実は、彗星そのものが地球に衝突する可能性もあると言います。

実際、1994年に木星にシューメーカー・レビ第9彗星が衝突しました。

また、地球においても、幸いに衝突することはありませんでしたが、1996年に百武(ひゃくたけ)彗星が約1530万キロメートルの距離まで近づいたことがあります。

彗星の衝突頻度は、小惑星と比べると1桁小さく、数百万年に1回くらいと推定されているようです。

しかし、彗星の中には地球の公転と逆行しているものがあり、そのような彗星が地球と衝突すると、当然その衝撃は大きくなると考えられます。

数百万年に1回くらいの頻度ではありますが、彗星そのものが地球に衝突する可能性も否定は出来ないということのようです。

 

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