[記事公開日]2016/04/07
[最終更新日]2016/04/11

太陽だけでなく月の引力も海の満ち引きなどを通して地球の生命に影響を与えている

太陽だけではなく月が持つ働きも地球の生命には必要

私たち人間をはじめ、動物や植物など、地球上の生命にとって太陽の存在は不可欠です。

太陽がもたらす光や熱などのエネルギーがなければ、地球上の生命は生きていくことはできません。

ただ、太陽だけではなく、もう一つ忘れてはならないのが、月であり、月が持つ働きも、地球の生命に不可欠なものとなっています。

太陽を「陽」とすれば、月は「陰」とも言えますので、月は太陽と比べて地味な存在ではありますが、月が持つ働きも、地球の生命に大きな影響を与えているようです。

 

月の引力は潮汐力の最大の原因であり、生命に影響を与えている

『月の引力が潮の干満を引き起こす潮汐力の最大の原因であり2番目が太陽の引力』、こちらの記事の中でも書きましたが、月が持つ引力が、潮の満ち引きを引き起こす潮汐力の最大の原因であり、太陽の引力は2番目にしか過ぎません。

潮の干満の原因である潮汐力の最大の原因は、月が持つ引力なのです。

そして、この潮汐力というものが、地球の生命に大きな影響を及ぼしています。

特に、海や海辺の生物の中には、月の満ち欠けによる潮汐力の影響を受けているものが多いと言います。

中でも有名なのがサンゴであり、サンゴの産卵は月の影響が大きく働いているようです。

サンゴは満月や新月の大潮の夜に一斉に放卵を行うことが知られています。

サンゴだけではなく、カニの仲間にも、月の満ち欠けの影響を大きく受けるものがあります。

サンゴに限らず、イソメやゴカイなどの中には、潮の干満に合わせて産卵するものが数十種類以上存在しており、シオマネキなどカニの仲間にも満月に合わせて産卵するものがあるようです。

また、アカテガニやベンケイガニは、満月や新月の大潮の夜に海岸で卵からかえった幼生を海に放つと言いますが、そうすることで、幼生は引き潮に乗って沖に流れていくことができるのだそうです。

何故、これらの生物は、このような行動を取るのでしょうか?

また、これらの生物はどのようにして、月の周期を知るのでしょうか?

詳しいことはまだ分かってはいませんが、一説によると、これらの生物は月の光を感知しているのだとも言われているようですので、生命というのは、とても不思議なものだと感じざるを得ません。

動物だけではなく、昔から、草木が育つことにも月の満ち欠けが関係しているとも言われています。

そして、月の影響を受けているのは、動物や植物ばかりではありません。

私たち人間も、月の影響を受けています。

 

月が持つバイオリズムは、私たち人間にも大きな影響を与えている

動物や植物だけではなく、私たち人間も、月が持つバイオリズムに大きな影響を受けているようです。

女性の生理なども、月経と呼ばれるように、月が持つバイオリズムに大きな影響を受けています。

また、月の満ち欠けが、私たち人間の心理にも影響を及ぼしているようです。

例えば、満月の日には出産や犯罪が増えたり、情緒不安定になる人が多いという報告もあります。

イギリス南部サセックス州警察は、2007年6月に、月の満ち欠けと暴力行為との因果関係が証明されたとして、満月の日には警備の警察官を増員すべきだとの見解を発表していますが、同警察広報によると、ブライトンやホーブなどの海沿いの都市で、満月の日には泥酔者が特に攻撃的になる事実を発見したと言います。

また、逆に、月が欠けている時には交通事故が多いという報告もあるようですが、これらの報告は、科学的根拠が示されている訳ではありません。

また、月が持つテンポで音楽を作ると、心地よい音楽になると言って、月のテンポで作曲しているミュージシャンもいます。

「つきを呼ぶ音楽」として、月のテンポと言われる絶対音階116理論というものに基づいて作曲された音楽があり、私もCDを持っていますが、確かに心地よいテンポの音楽だと感じます。

「月」と「ツキ(運が良くなること)」は、どちらも「つき」という同じ言霊(ことだま)を持っていますが、何か関係があるのかも知れません。

いずれにしても、月が持つバイオリズムは、私たち人間をはじめ、動物や植物など、地球上の生命に大きな影響を及ぼしていることは間違いないと思います。

そして、地球の生物だけではなく、火山や人工物なども、月の影響を受けているようです。

 

火山の噴火は満月や新月の時に多い

地球の生物だけではなく、火山や人工物などにも、月が影響を及ぼしていると言いますから、驚きです。

生物以外にも月が影響を及ぼしていると考えられているものの一つが、火山であり、火山の噴火を調べてみると、満月や新月の時に多いと言います。

例えば、次のような例があるようです。

★満月や新月の頃の火山の噴火

1914年1月12日 桜島 大正大噴火 満月
1973年2月1日 浅間山噴火 新月前々日
1986年11月15日 伊豆三原山噴火 満月前日
1990年11月17日 雲仙普賢岳噴火 新月
1998年1月14日 イタリア エトナ火山噴火 満月
2000年8月29日 三宅島火砕流発生 新月
2004年9月1日 浅間山噴火 満月翌日

満月や新月の時に火山の噴火が多いのは、月が地球に及ぼす潮汐力が、火山の下にあるマグマだまりを歪ませることに起因しているのではないかと考えられているようです。

 

月の影響は地球の生命や火山などだけでなく人工物にも及んでいる?

私たち人間をはじめとして、動物や植物など、地球の生命に月が影響を及ぼしているだけではなく、火山の噴火などにも関係しているようです。

さらには、人工物にも月が影響を及ぼしているとも言います。

人工物が月の影響を受けていたという、面白い話があるようです。

その人工物とは、スイスのジュネーブ郊外にあるCERN(ヨーロッパ原子核機構)の巨大加速器LEPだと言いますが、LEPは1周が27キロメートルにも及ぶリング上の巨大な加速機になります。

LEPは、光速近くにまで加速した電子と陽電子を正面衝突させて高エネルギー状態を作り出し、物質の究極の姿や宇宙創成の謎を解明するための実験装置です。

そして、そのLEPの実験において、加速された粒子のエネルギーが、時間によってごくわずかに変化することが分かったと言います。

LEPのような大型加速機の実験では、極めて高い精密さが求められますので、粒子のエネルギー変化の原因をよく調べてみたところ、月の引力によってリングにひずみが生じていることが判明したようです。

なんと、月の引力が巨大加速器LEPに影響を与えていたということになります。

月の引力によってリングにひずみが生じていることが分かってからは、月の引力の影響を補正して実験が行われることになったそうです。

月が持つ引力が、私たち人間をはじめとする動物や植物などの地球の生命に影響を及ぼしているだけではなく、火山の噴火活動などにも関係があり、さらには、巨大加速器LEPのような人工物にまで影響を及ぼしていると言いますから、月が持つ影響力は、まだまだ計り知れないものがありそうです。

 

もし月がなかったとしたら、地球の生命は違ったものになっていたかも知れない

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『地球の重力が引きつけるので海水はこぼれず月の引力が潮の干満を起こして生き物にも影響』、こちらの記事の中でも書きましたが、もし、月がなかったとしたら、月のない地球で、生物は違った状態になっていたかも知れません。

月の満ち欠けに応じて産卵するサンゴなどの生物の生態が今とは違ったものになっていた筈です。

昔から、草木が育つことにも月の満ち欠けが関係していると言われているように、植物など草木の育ち方も違ったものになっていた可能性もあります。

そして、私たち人間の生活リズムも違ったものになっていた筈です。

私たち人間の体の中には体内時計があるとされていますが、これは、1日約25時間の月をもとにしたリズムだと言います

私たちの体の中にある体内時計が、睡眠時間や食事時間などのリズムを調整していますが、これは1日24時間の太陽をもとにしたリズムではなく、月が昇って(沈んで)からその次に昇る(沈む)までの1日約25時間のリズムだとされています。

ですから、もし月がなかったとしたら、私たち人間の生活サイクルも違ったものになっていたと思われます。

月と地球の生命との関係は、今のところ、はっきりとしたことはまだ分かっていないようですが、もし月が無かったとしたら、私たち人間はもちろんのこと、他の生き物たちも、今とは違った生活サイクルを強いられることになるのは確かだと言えます。

もし月が無かったとしたら、地球の生命が今とは全く違った形に進化してきたかも知れないだけではなく、それ以前に、そもそも生命が育たなかったかも知れないとも言われています。

私たち地球の生命にとっては、太陽だけではなく、月が持つ働きも大切なのだということを、改めて認識する必要がありそうです。

 

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