[記事公開日]2016/03/31
[最終更新日]2016/04/05

太陽系のハビタブルゾーンの定義では金星や火星は計算上は厳しい条件で月には水がない

太陽系のハビタブルゾーンの範囲。濃い緑が最も狭い推定値、薄い緑が逆に最も広い推定値。

ハビタブルゾーンとは、生命が生きられる範囲

ハビタブルゾーンとは、宇宙の中で生命が誕生するのに適した環境と考えられている天文学上の領域を言いますが、ゴルディロックスゾーンとも呼ばれ、日本語では「生命居住可能領域」と呼ばれます。

「ハビタブル」は英語で「生存できる」、「ゾーン」は「領域・範囲」という意味であり、宇宙空間で、生命が誕生・存在することが可能な領域を「ハビタブルゾーン」と呼びます。

私たちが住む地球という惑星は、ハビタブルゾーンの中にあり、まさに、ハビタブル惑星と言えます。

ハビタブルゾーンの中にあり、まさに、ハビタブル惑星とも言える地球には、現在も多種多様な生物が存在していますが、その地球と比較して、地球環境と類似する環境範囲にあれば、人類の移住、生命の発生やその後の進化も容易なのではないかとの仮説に基づく宇宙空間領域を指す言葉が、ハビタブルゾーンなのです。

ここで考慮される環境とは、主に他天体から放射されるエネルギー量や星間物質の量などだと言います。

天文学者により、惑星系のハビタブルゾーンや銀河系のハビタブルゾーンなどが考えられているようです。

このような領域内に惑星があれば、それをハビタブル惑星と呼びますが、その中でも特に地球とサイズ等が近い惑星はゴルディロックス惑星などと呼ばれています。

私たちが住む地球という惑星は、太陽系のハビタブルゾーンに属している訳ですが、太陽系のハビタブルゾーンについて見てみたいと思います。

 

太陽系のハビタブルゾーンでは、水星・金星は太陽に近過ぎ、火星は遠すぎる

ハビタブルゾーンは、中心の恒星からの距離でその範囲が決まりますので、太陽系の場合は、太陽からの距離でその範囲が決まることになります。

この範囲は、惑星表面の温度が生物が暮らすのにちょうど良く、水が液体の状態を保てるところになります。

太陽から近いと表面温度は熱すぎて水は蒸発してしまいますし、その反対に、太陽から遠いと水は凍ってしまいます。

太陽系のハビタブルゾーンを具体的な数値で表すと、太陽からの距離がおよそ1億3500万km~2億2500万kmになるようです。

地球は太陽から約1億5000万kmの距離にありますので、当然、私たちの地球はその範囲の中に入っています。

そして、太陽系のハビタブルゾーンにある惑星は唯一地球であり、地球の衛星である月、地球と月のラグランジュポイントも含まれます。

ただ、地球以外の惑星では、太陽系のハビタブルゾーンに入っている惑星はないので、水星・金星では太陽に近過ぎるので太陽からの照射が強過ぎますし、その反対に、火星では太陽から遠過ぎるため太陽からの照射が弱過ぎることになるようです。

私たちが住む地球という惑星は、太陽からの距離が、生物が生きるにはちょうど良い距離にある訳ですが、地球に大気があるのも大切な条件であり、太陽光の30%くらいをはね返しているのだと言います。

 

地球の衛星である月、そして地球と月のラグランジュポイントもハビタブルゾーン

狭い定義での太陽系のハビタブルゾーンには、地球が唯一の惑星となるようです。

地球の衛星である月もハビタブルゾーンに入っていますが、月には大気も水もありません。

月が形成された頃は、水が存在したことが分かっているようですが、宇宙空間に逃げてしまい、現在は無くなっています。

何故かと言うと、月は地球よりも小さく重力が地球の約6分の1しかないため、月の大気や水は、重力を振り切って宇宙空間に逃げてしまったようです。

水が液体であるためには、太陽からの距離も大切ですが、大きさや重力も重要な条件となります。

また、地球と月とのラグランジュポイントも太陽系のハビタブルゾーンに入ります。

『地球と月のラグランジュポイントが月軌道上2箇所にありスペースコロニーの候補地』、こちらの記事の中でも書きましたが、地球と月のラグランジュポイントが月軌道上に2箇所あり、将来的にスペースコロニー(宇宙植民島)の候補地にもなっていますが、地球と月のラグランジュポイントも、太陽系のハビタブルゾーンに入っています。

 

銀河系のハビタブルゾーン

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天文学者により、銀河系のハビタブルゾーンも考えられているようです。

銀河の中で、どこに惑星系ハビタブルゾーンがそもそも存在できる条件なのかを考慮したものになります。

天の川銀河(銀河系宇宙)のハビタブルゾーンは、現在では銀河中心核から約25000光年の、誕生後40億年~80億年の星々を含む、ゆっくりと広がる領域がそうだと信じられているようです。

ただ、天の川銀河(銀河系宇宙)のハビタブルゾーンについてはまだ研究が進んでおらず、生物に対する超新星などによる放射線の影響はまだ解明されていないと言います。

そして、天の川銀河(銀河系宇宙)以外の銀河については全く分かっていないようです。

 

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