[記事公開日]2016/01/15
[最終更新日]2016/04/09

太陽系を囲むエッジワース・カイパーベルト(EKBO)付近は新天体発見の最前線

エッジワース・カイパーベルト天体とは

太陽系を囲む天体群として、エッジワース・カイパーベルト天体(EKBO)と呼ばれるものがあります。

エッジワース・カイパーベルト天体(EKBO)付近は、新天体発見の最前線ともなっているようです。

エッジワース・カイパーベルト天体(EKBO)は、太陽系の中で海王星軌道より遠い天体(太陽系外縁天体、TNO)のうち、エッジワース・カイパーベルトにある天体の総称のことであり、単にカイパーベルト天体とも呼ばれます。

ただ、エッジワース・カイパーベルトという長い名前が付いているのは、これを予想した2人の天文学者の名前に由来しているからなのです。

20世紀の中頃、アイルランドの天文学者ケネス・エッジワースとアメリカの天文学者ジェラルド・カイパーが、彗星のような主に氷からできたたくさんの天体が、太陽系の果てにベルト状に存在していると予想したといいます。

彼ら2人が予想したとおり、現在、海王星の軌道の外側、冥王星のある太陽から50天文単位付近には、天体が太陽系を取り巻くように帯状に広がっていることが知られており、予想した研究者の名前から「エッジワース・カイパーベルト」(EKBO)と呼ばれることになったそうです。

アイルランドの天文学者エッジワースとアメリカの天文学者カイパーの名前をとって、こういう呼び方がされることになったようですが、このエッジワース・カイパーベルト付近は、新天体発見の最前線となっており、既に数多くの天体が見つかっているだけではなく、今後も次々と新天体が発見されると期待されているようです。

エッジワース・カイパーベルト天体(EKBO)では、既に約1000個以上の天体が見つかっているだけではなく、今後も次々と発見されると期待されており、その数は、なんと、小さいものを含めると数十億個もの天体があると考えられているようです。

 

エッジワース・カイパーベルト天体(EKBO)では既に1000個以上の天体が発見されている

エッジワース・カイパーベルト天体(EKBO)は、元々、20世紀の中頃、アイルランドの天文学者ケネス・エッジワースとアメリカの天文学者ジェラルド・カイパーが、彗星のような主に氷からできたたくさんの天体が、太陽系の果てにベルト状に存在していると予想したものだったのですが、1992年8月30日にジューイットとルーによって最初の天体1992QB1が発見されたことにより、単なる仮説から、正真正銘の太陽系天体となりました。

そして、現在までに、なんと約1000個以上の天体が見つかっているといいます。

発見が進むに連れ、最初に予想された黄道面付近のベルト領域には納まらない天体も出てきたため、現在では海王星より遠くの天体をまとめて太陽系外縁天体と呼ぶのが主流となっています。

ところで、何故、エッジワース・カイパーベルト天体(EKBO)のような、太陽系の外れとも言えそうな遠いところに、どうしてこんなにたくさんの小さな天体があるのでしょうか?

 

何故、太陽系の外れとも言える遠いところに、たくさんの小さな天体が存在するのか?

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エッジワース・カイパーベルト天体(EKBO)では、現在、既に約1000個以上の天体が見つかっているだけではなく、今後、小さいものを含めると数十億個の同様な天体があると考えられており、今後も次々と新天体が発見されると期待されています。

しかし、太陽から30天文単位以上離れた、太陽系の外れとも言える遠いところに、何故、こんなにたくさんの小さな天体が存在するのでしょうか?

エッジワース・カイパーベルト天体(EKBO)は、短周期彗星の起源と考えられており、氷を主成分とする小天体の集団です。

これらは、既存の惑星の形成に関わらなかった破片や残骸などで、かつて惑星になろうと成長している途中で惑星になるための材料が無くなり、成長が止まってしまったものと考えられているようです。

エッジワース・カイパーベルト天体(EKBO)は、短周期彗星の起源と考えられていますが、長周期彗星の起源と考えられているのが、「オールトの雲」であり、どちらも、氷を主成分とする小天体の集団になります。

ただ、エッジワース・カイパーベルト天体(EKBO)では、既に約1000個以上の天体が発見されているのに対して、「オールトの雲」では、未だ天体は発見されていないといいます。

 

長周期彗星の起源とされる「オールトの雲」では未だ天体は発見されていない

短周期彗星の起源と考えられているのが、エッジワース・カイパーベルト天体(EKBO)であり、長周期彗星の起源と考えられているのが「オールトの雲」であり、どちらも、氷を主成分とする小天体の集団になります。

エッジワース・カイパーベルト天体(EKBO)では、既に約1000個以上の天体が発見されており、数十億個もの天体が存在するとも考えられており、今後の新天体の発見が期待されています。

一方、「オールトの雲」では未だに天体は発見されておらず、今のところは仮説の域を出ていないようですが、ただ、仮説を否定する証拠も今のところは特に無いとされています。

1950年にオランダの天文学者ヤン・オールトが、長周期彗星の原初軌道惑星の摂動を受けないもともとの軌道の大きさを調べ、これらの彗星が太陽から非常に離れた領域からやって来ていることを発見し、太陽から5万~10万 AU の領域に太陽系を球殻状に取り囲む長周期彗星の巣があると考えたようです。

これが、「オールトの雲」と呼ばれるものであり、「オールトの雲」の内側は、太陽系外縁天体領域につながっていると考えられているようです。

太陽系近くを通過する恒星や巨大分子雲、あるいは銀河の潮汐力によって、「オールトの雲」天体の一部が太陽方向に落下し、落下天体の一部は惑星の摂動で太陽系外へ放出されますが、惑星の摂動を避けてうまく太陽系深部へ侵入した天体が太陽近くで長周期彗星となるといいます。

「オールトの雲」では、未だ天体は発見されていませんが、エッジワース・カイパーベルト天体(EKBO)も、元々は、アイルランドの天文学者ケネス・エッジワースとアメリカの天文学者ジェラルド・カイパーが、彗星のような主に氷からできたたくさんの天体が、太陽系の果てにベルト状に存在していると予想したものだったのですが、1992年8月30日にジューイットとルーによって最初の天体1992QB1が発見されたことにより、単なる仮説から、正真正銘の太陽系天体となりました。

「オールトの雲」においても、新天体がいずれ発見されて、単なる仮説ではなく、正真正銘の太陽系天体となることを期待したいと思います。

 

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