[記事公開日]2016/02/13
[最終更新日]2016/04/09

太陽系の惑星の公転速度が異なるため地球から見ると「逆行運動」が起きる

           2003年における地球から見た火星の「逆行」現象

惑星はなぜ惑うように動くのか?

惑星は「惑う星」と書きます。

惑星は夜空の恒星に対してふらふらとさまようように動くので、「惑う星」すなわち「惑星」と名付けられたと言います。

では、なぜ、惑星はふらふらと惑うように動くのでしょうか?

夜空で輝く星々は、ほとんどが恒星ですが、太陽系の惑星についても、水星から土星までは肉眼で見ることが出来ますが、毎晩観測していると、ふらふらと惑うように動いていると言います。

それらの惑星は、一見すると夜空で恒星と同じように輝いていますが、毎晩観測していると、夜空の中で恒星とは全く異なる動きをしていることが分かるそうです。

そして、惑星の動きには、「順行」と「逆行」があり、地球から見ると惑星の「逆行運動」が起きるので、ふらふらと惑うように動いて見えるようです。

 

惑星の「順行」運動とは

恒星は、南の空では1晩かけて東から西へ弧を描くように移動し、北の空では反時計回りに移動します。

これらは、夜空全体が1日に約1回転するためで「日周運動」と呼ばれます。

また、夜空全体は1日に1回転と少し回転するため、同じ時刻に見える星の位置は少しずつずれていき、1年後に元の位置に戻って来ることになりますが、これは「年周運動」と呼ばれます。

一方、惑星は、通常は恒星に対して、西から東に移動しますが、これを「順行」と言い、惑星が他の惑星と同じ方向に運動している状態を指します。

ところが、それとは逆に、恒星に対して東から西に移動することもあり、これを「逆行」と言いますが、「順行」とは逆の方向に運動している状態を指します。

 

惑星の「逆行運動」とは

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「逆行運動」が起きると、惑星は夜空の恒星に対してふらふらとさまようように動きますので、そこから「惑う星」という意味の惑星という名前が付けられたようです。

では、なぜ、惑星の「逆行運動」は起きるのでしょうか?

それは、惑星の公転速度が異なる為、地球が外惑星を追い越したり、内惑星に地球が追い越されたりすることになり、その時、地球から見ると惑星が「逆行運動」しているように見えるからだと言います。

★地球よりも外側を公転する外惑星(火星・木星・土星)の場合

地球よりも外側を公転する外惑星(火星・木星・土星)の場合、公転軌道が地球よりもずっと大きいので、公転速度は遅くなります。

そのため、外惑星が地球より前にいることがあったとしても、地球が内側から追い抜く時がやって来ます。

地球は外惑星を追いかけるように進み、いずれ追いつき、追い抜きますので、その際に、惑星の「逆行運動」が起きることになります。

★地球よりも内側を公転する内惑星(水星・金星)の場合

地球よりも内側を公転する内惑星(水星・金星)の場合、内惑星が、地球を追いかけるように進み、いずれ追いつき、追い越します。

内惑星に地球が追い越された時、地球から見ると惑星が「逆行」しているように見えます。

 

「逆行」が起きる周期を惑星の「会合周期」と呼ぶ

惑星は英語で planet と言いますが、その語源はギリシャ語の「プラネテス」(さまよう者、放浪者などの意)から来ていると言います。

日本語でも「惑う星」と名付けられている「惑星」が、夜空の恒星に対してふらふらとさまようように動くのは、地球から見た「逆行運動」が起きるからなのです。

惑星の公転速度が異なるため、地球が外惑星を追い越したり、内惑星に地球が追い越されたりして、その時に、地球から見ると惑星が「逆行」しているように見えるからなのです。

火星はこの見かけの「逆行」を約25.7ヶ月ごとに行ないますが、火星より外側の惑星はより頻繁に「逆行」を行なうと言います。

そして、この逆行が起こる周期はその惑星の「会合周期」と呼ばれます。

★会合周期とは

ある天体を地球から観測した時に、天球上で太陽に対して同じ位置に来る、すなわち太陽との離角が同じ値になる周期のことであり、その天体が太陽との合の位置に来る時間間隔に当たるので、地球から見たその天体の見かけの公転周期と言えるものになります。

地球自身が太陽の周囲を公転しているため、一般に会合周期と恒星周期は異なります。

ちなみに、月の会合周期は朔望月と呼ばれます。

 

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