[記事公開日]2016/07/28

太陽光発電の動力だけで飛ぶ「ソーラーインパルス2」が世界一周飛行に初成功

7月26日、アラブ首長国連邦のアブダビに到着した「ソーラー・インパルス2」を降りる操縦士のベルトラン・ピカール氏(右)と、出迎えるもう一人の操縦士アンドレ・ボルシュベルク氏(EPA=時事)

ソーラー飛行機が初めて世界一周を達成!

ソーラー飛行機が、ついに初めての世界一周飛行を達成しました!

太陽光発電の動力だけで初の世界一周飛行に挑戦していたスイスの実験機「ソーラーインパルス2」が、26日午前9時過ぎ(日本時間)、最終目的地のアラブ首長国連邦(UAE)の首都アブダビに到着しました。

総飛行距離は4万2千キロ超にも及び、1年4カ月余りの歳月をかけて成し遂げられた快挙となりました。

今回、実験機「ソーラーインパルス2」が、太陽光発電の動力だけで初の世界一周飛行を成功させたことは、再生可能なエネルギーの利用促進に向けた世界的なアピールとなるものと思われます。

 

実験機「ソーラーインパルス2」の冒険の旅は、2015年3月にスタート。

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世界一周を達成したのはスイスで開発された「ソーラー・インパルス2」で、ジャンボジェット機に匹敵する長さ72メートルの両翼や、機体の上部に1万7000個余りの太陽電池が取り付けられた、1人乗りのプロペラ機になります。

「ソーラー・インパルス2」は、2015年3月、太陽光発電の動力だけでは初めてとなる世界一周を目指して、アラブ首長国連邦(UAE)の首都アブダビを出発しました。

そして、2015年6月には、悪天候のため予定外で愛知県の県営名古屋空港にも着陸したことで、話題にもなりました。

破損した翼の修理などで約1カ月間の待機を余儀なくされた後、ハワイに向けて出発したのですが、太平洋横断中にバッテリーが故障して、なんとハワイで約9カ月間も足止めをさせられるトラブルが発生したのです。

『太陽電池で世界一周を目指す飛行機「ソーラー・インパルス2」が太平洋横断に成功』、こちらの記事の中でも書きましたが、「ソーラー・インパルス2」は名古屋空港に予定外の着陸をした後、日本の名古屋からハワイへ向かうことになった訳ですが、約5日間にわたる過酷な行程でバッテリーが損傷してしまい、ハワイで飛行の中断を余儀なくされることになりました。

バッテリー修理のため、なんと、9カ月ほどハワイに留まることを余儀なくされたのです。

約9カ月ほどハワイに留まることを余儀なくされた後、「ソーラー・インパルス2」は今年4月にハワイを出発し、カリフォルニア州やニューヨークなどアメリカの6か所を経由したあと、さらに大西洋を横断し、スペインに到着しました。

そして、16か所目で最後の経由地となるエジプトのカイロに寄ったあと、サウジアラビアを横断してペルシャ湾に抜けて、およそ1年4か月ぶりにアブダビに戻ってきました。

総飛行距離4万2000キロ超に及ぶ世界一周飛行の旅が、1年4カ月余りの長い時間をかけて、ついに世界で初めて達成されることになった訳です。

 

操縦士のピカール氏はクリーンエネルギー普及の重要性を訴えた。

今回、実験機「ソーラーインパルス2」が、太陽光発電の動力だけで初の世界一周飛行を成功させたことは、再生可能なエネルギーの利用促進に向けた世界的なアピールとなります。

操縦士のベルトラン・ピカール氏(58)は、「ソーラーインパルスは航空機の歴史以上に、エネルギーの歴史に成果を残した」と述べて、クリーンエネルギーの普及の重要性を訴えました。

「ソーラーインパルス」プロジェクトの目的は再生可能エネルギーの価値を世界中にアピールすることであり、プロジェクトの総予算は1億7000万スイスフラン(日本円でおよそ180億円)で、ヨーロッパなどの企業から出資を受けています。

今回の実験機「ソーラーインパルス2」の世界一周飛行の初成功により、今後様々な再生可能エネルギーの利用促進に向けた動きが加速して行くことを期待したいと思います。

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