[記事公開日]2016/04/15

地球の温度は太陽活動による寒冷化や二酸化炭素排出に伴う温暖化の影響で変化する

1940年–1980年の平均値に対する1995年から2004年の地表面の平均気温の変化

地球寒冷化と地球温暖化

よく、地球温暖化という言葉を聞きます。

二酸化炭素(CO2)が大量に排出されることによる影響で、地球は温暖化に向かっているとも言われています。

ただ、二酸化炭素排出というのは、人工的な温暖化現象であり、産業革命以降の人工的な温室効果ということになりますので、地球の温度に影響を与えている一つの要因にしか過ぎません。

地球の温度に一番影響を与えているのは、何と言っても、太陽の熱エネルギーですので、太陽活動が弱くなる時期には、寒冷化現象も起きることになります。

地球の温度は、太陽活動によるエネルギー量の変化によって寒冷化したり温暖化したりする自然による影響とともに、もう一方で、私たち人間の活動による二酸化炭素の排出による温暖化という人工的な影響の二つによって変化することになります。

まず、地球の温度を保っている太陽からのエネルギーについて見てみたいと思います。

 

太陽からの熱エネルギーが地球の温度を保っている

地球の温度は太陽からの熱エネルギーで保たれています。

地球上には1平方メートルあたり1キロワットの太陽エネルギーが届きますが、これは世界のエネルギー消費量の数千倍以上に相当する莫大な量になります。

この太陽からのエネルギーの約半分が地表で吸収され、残りが雲などに吸収されたり反射されたりします。

地表の熱は熱放射や水蒸気の蒸発などで発散されますが、大気中の雲や温室効果ガスで反射されて地上に戻ってきます。

太陽から得られた熱は最終的には宇宙空間に放出されて、熱的な平衡状態が保たれているのだと言います。

ただ、太陽の日射量は、変化していますので、短期的には変化しています。

短期的には、太陽内部で生起される磁場の変動や黒点の変化により日射量が変化しているのです。

11年毎に太陽の黒点の極小期と極大期が交互に現れ、これが気温変化や二酸化炭素、メタンの濃度変化と相関関係があることが判明しているといいます。

そして、もっと大きなスパンで見ると、地球にかつて氷河期があったように、地球が寒冷化に向かう時期もあります。

ここで、地球寒冷化ということについて、触れてみたいと思います。

 

地球寒冷化とは

スポンサーリンク

地球寒冷化とは、狭義では地球が冷えていく現象のことを指しますが、広義では、地球表面及び大気の温度が下がっていき、寒冷化すると言う説のことを言います。

また、小氷期の始まりだとする場合もありますが、ここで言う小氷期とは、氷期(十二万年周期で訪れている気温が現在よりも5度から10度低い時代)でも氷河時代(百万年位前から始まり現在も継続中の、北極南極に極冠がある地球全体が寒い時代)でもなく、数百年ごとに訪れる現在より気温が0.5度ほど低い時代のことになります。

現在、地球は寒冷化ではなく温暖化に向かっているというのが、一般的な見方のようですが、しかし、太陽活動の影響によって、地球寒冷化が起きる時期というものも当然あるということになります。

1645年からの70年間は、マウンダー極小期と呼ばれる、黒点やオーロラがほとんど観測されない太陽活動の極端に弱い寒い時期があったことが知られています。

ヨーロッパの小氷河期と呼ばれていた寒い時期は、マウンダー極小期と一致していると言います。

★マウンダー極小期
マウンダー極小期とは、おおよそ1645年から1715年の太陽黒点数が著しく減少した期間の名称で、太陽天文学の研究者で黒点現象の消失について過去の記録を研究したエドワード・マウンダーの名前に因みます。
マウンダー極小期中の30年間に、観測された黒点数は、わずかに50くらいだけでしたが、通常であれば4万~5万個程度が観測によって数えられる期間だと言います。

また、もっと長期的なスパンでの寒冷化という現象もあります。

『太陽活動と長期気温変動にはミランコビッチ・サイクルなど様々な外部・内部要因がある』、こちらの記事の中でも書きましたが、25億年前から5億年前までの古生代には、地球は何回かの大規模な氷河期を迎えたとされています。

現在の地球は、両極に常時氷床がある「部分凍結状態」となっていますが、25億年前から5億年前までの古生代には、「全球凍結(スノーボール・アース)」と呼ばれる地球全体の完全な凍結が起こったと考えられており、その証拠も見つかっていると言います。

「全球凍結(スノーボール・アース)」とは、地球全体が赤道付近も含め完全に氷床や海氷に覆われた状態であり、スノーボールアース現象とも呼ばれます。

太陽活動によって、このような大規模な寒冷化現象も起こり得るということになります。

ただ、長期的に見た場合、地球が向かっているのは、寒冷化ではなく、温暖化のようです。

 

二酸化炭素排出による人工的な温室効果が起こす地球温暖化

地球温暖化とは、温室効果ガスが原因で起こる地球表面の大気や海洋の平均温度が長期的に上昇する現象であり、単に「温暖化」とも言います。

産業革命以来、私たち人間が急激に排出している温室効果ガスによる地球温暖化が問題となっています。

産業革命以降の人工的な温室効果は二酸化炭素による寄与が5分の3以上だとも言われています。

現在7500億トンの炭素が大気中に含まれていますが、その約2倍が地中に、約50倍が海中にあり、循環されています。

私たち人間が行っている化石燃料消費により、年間50億トンの炭素が放出され、大気中には年間で25億トンずつ増加していると言います。

地球温暖化は自然由来の要因と人為的な要因に分けられますが、20世紀後半の温暖化に関しては、人間の産業活動等に伴って排出された人為的な温室効果ガスが主因と見られています。

2007年2月に国連の気候変動に関する政府間パネル(IPCC)が発行した第4次評価報告書 によって、膨大な量の学術的(科学的)知見が集約された結果、人為的な温室効果ガスが温暖化の原因である確率は9割を超えると評価されています。

近年の化石燃料の大量消費による温室効果ガスの急増により、地球温暖化が起きているとの見解が再認識されているのです。

そして、この第4次評価報告書の主要な結論は変わっておらず、より多くのデータを加えた第5次評価報告書の作成が進められていると言います。

私たち人間が行う産業活動によって、これ以上の地球温暖化が進むことのないように、人類の責任において、きちんとした対策を取ることが求められています。

 

スポンサーリンク

コメントを残す

サブコンテンツ

このページの先頭へ