[記事公開日]2016/01/27
[最終更新日]2016/04/09

月のクレーターは微惑星などが隕石となって衝突して出来たもので陸や海に大小無数に存在

月のクレーターとは

月の表面を天体望遠鏡で見ると、丸く連なった山に囲まれた平坦な地形が数多くみられますが、この地形をクレーターと呼びます。

クレーターの大きさは様々で、直径200kmを超える大きなものから、望遠鏡でやっと見える直径数km以下のものまであり、月全体では数万個にのぼるといいます。

「クレーター」という言葉は、ラテン語で「カップ」を表す言葉から、ガリレオ・ガリレイによって作られたそうです。

ガリレオ・ガリレオは1609年の暮れに初めての望遠鏡を作り、1609年11月30日に初めてそれを月に向けたところ、当時の一般的な考え方とは異なり、月は完全な球ではなく山やカップのような窪みがあることを見つけたといいます。

そこで、ガリレオはカップのような窪みに対して、ラテン語で「カップ」を表す言葉から、「クレーター」という名前を付けたのだと言われています。

クレーターの起源については、次の世紀の間、揺れ続けたようで、対立する理論としては、火山の爆発が月面に穴を開けた、彗星が衝突したというものがあり、20世紀における2つの世界大戦の間にドイツで発達した理論では、氷河の活動がクレーターを作ったというものもあったようです。

ただ、現在においては、アポロ計画によって集められた証拠や無人宇宙船による観測などから、ほとんどの月のクレーターは彗星か、あるいは小惑星の衝突によるものとされており、月以外の天体のクレーターのほとんども同様とされているようです。

 

微惑星が隕石となって月に衝突し、たくさんのクレーターが出来た

月のクレーターは、小惑星などが隕石となって月に衝突して出来たものだとされています。

大きな隕石が月の地面に落ちると、衝突のエネルギーが熱や力となって爆発し、地面にそのふちが高く盛り上がった丸い窪地を作りますが、これがクレーターなのです。

地球も月も太陽系が生まれた46億年前に、他の惑星とともに生まれたとされています。

初めは微惑星と呼ばれる大きさ10kmほどの小天体がたくさん生まれましたが、この微惑星が衝突し合体して大きくなり、地球や月、その他の惑星になったと考えられています。

月がほぼ今の大きさになった頃、まだたくさん残っていた、月や惑星になりきれなかった微惑星が雨あられとなって降り注ぎ、隕石となって月に衝突したのですが、それがクレーターを作りました。

クレーターの多くは、月が生まれてから約6億年の間に出来ましたが、その後も衝突した隕石は月に新しいクレーターを作っています。

月の表面には、海と陸と呼ばれる地域がありますが、海と陸におけるクレーターの作られ方は違うようです。

 

海のクレーターと陸のクレーターは作られ方が違う

月のクレーターは、微惑星などが隕石となって月に衝突して出来たものですが、海と呼ばれる地域と陸と呼ばれる地域では、クレーターの作られ方が違うようです。

月の表面には、平らで暗く見える地域と多数のクレーターに覆われた明るい地域がありますが、前者を海と呼び、後者を陸(高地)と呼びます。

海は全体の17%で、黒い玄武岩からなり、年齢は32~38億年と言われています。

一方、陸を構成しているのは主に白い斜長岩類で、その年齢は38~45億年と、海に比べると古い地形になります。

陸にあるクレーターのほとんどは、微惑星などの衝突によって作られました。

一方、海の中にあるクレーターは、海が出来た後に微惑星の衝突などによって作られたものだといいます。

 

海の中にあるクレーターは、海が出来た後に微惑星の衝突などによって作られた

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陸の地形に比べて海の地形は比較的新しく、海の中にあるクレーターは、海が出来た後に微惑星の衝突などによって作られたようです。

誕生間もない月には、飛び交う大きな微惑星が次々に衝突して、そのエネルギーで表面から数百kmまでの物質が溶け、「マグマの海」(マグマオーシャン)が形成されたようです。

やがて「マグマの海」(マグマオーシャン)が冷却して固まった月の表面には、微惑星などが盛んに隕石となって衝突し、巨大クレーターをはじめ、大小様々なクレーターが作られました。

月の陸は、軽い斜長石などが浮かび上がり、表層部が冷却して出来た地殻で、微惑星などの衝突によって破壊され、多数のクレーターに覆われたようです。

そして、衝突によって出来た巨大クレーターは、月の内部から噴出した溶岩によって埋められ、海となったようです。

巨大クレーターの内部には割れ目が出来ていましたが、やがてこの割れ目に沿って地下から溶岩が噴出し、海を作ることになります。

巨大なクレーターの内部から噴出した溶岩は、クレーターの窪みを埋め、平らな海を形成したのだと言います。

 

最大のクレーターと極小のクレーター

クレーターの大きさは、直径が数百km以上の巨大なものから、1mm以下の目に見えない極小のものまであるそうです。

小さいものはおわん型やエクボ型ですが、大きいものには周囲に同心円状の構造や中央にドーム状の丘などが見られるようになるといいます。

21世紀初頭で国際天文学連合でクレーターとして登録している最大のものは、月の裏側にあるヘルツシュプルング(クレーター)で、直径は536.37kmだといいます。

それに続く大きさのものは月の裏側にあるアポロ(クレーター)で直径は524.23kmになります。

また、クレーターとして登録されていないものの、直径は最大級の約950kmにもなるものもあるといいます。

 

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