[記事公開日]2016/03/09
[最終更新日]2016/04/05

月の観測史における望遠鏡の時代はガリレオが先駆けとなりアポロ計画の予備調査まで

      月の観測結果を最初に残したガリレオ・ガリレイ

月の観測結果を最初に残したのはガリレオ・ガリレイ

最初に望遠鏡を月に向けたのは誰かははっきりしませんが、最初に月の観測結果を残したのは、ガリレオ・ガリレイだと言います。

ガリレオ・ガリレイが、月の観測結果を残した最初の人物となったのは、ちょうどその頃、望遠鏡が発明されたことにより、月を観測できるようになった時代だったということとも関係しているようです。

ガリレオは、1609年5月に、オランダの望遠鏡の噂を聞き、自分で製作して、以後天体観測を行うようになります。

そして、同じ年の1609年11月30日、月を観測し、月が天体であることを理解したと言います。

ガリレオは、月が当時考えられていたように平らではなく起伏に富んででこぼこしており、至るところに窪みがあること、特に高地は起伏に富んで窪みが多いこと、海は暗く平らで窪みが少ないことなど、重要な発見をしました。

そして、1610年に公刊した著書『星界の報告』の中で、そのことを発表しましたが、ガリレオが残した観測結果が、月の観測史における最初のものとなったようです。

そして、ガリレオ・ガリレイが残した観測結果を先駆けとして、17世紀は、月観測が流行した時代となりました。

 

17世紀は発明されたばかりの望遠鏡によって月観測が流行

17世紀は、発明されたばかりの望遠鏡によって月観測することが流行し、次々と月面図が発表されたようです。

しかし詳しい地形観察をするほど望遠鏡は高性能ではなかった上、物理・化学・地質学など月研究に関する学問も未発達だったため、月の地形研究は進まなかったと言います。

そして、続く18世紀は望遠鏡の大きな改良がなかったので、17世紀の月面図に手が加えられる程度だったようです。

しかし、19世紀になると、望遠鏡が急速に改良されたので、月の観測も大きく進歩したようです。

 

19世紀になると望遠鏡が急速に改良され月観測も大きく進歩

18世紀は望遠鏡の大きな改良がなかったので、月観測はあまり進歩しませんでしたが、19世紀になると、望遠鏡が急速に改良されるようになり、月観測も大きく進歩することになります。

それまでの屈折望遠鏡は色収差に悩まされていましたが、1820年頃ドイツのフランホーフェルはガラス材の研究製造、レンズの設計で成果を上げ、屈折望遠鏡の性能は格段に良くなったと言います。

また、この頃までには機械工作の技術も進み、長時間にわたって月を追尾できる赤道儀もできたようです。

一方、反射望遠鏡では、パリ天文台のフーコーが、ガラス材による鏡面研魔法、銀メッキ法、磨いた鏡の検査法などを発明したことなどにより、1880年頃には現在の望遠鏡と比べても遜色のない望遠鏡が出現することになります。

また、写真術は1839年にフランスのルイ・ジャック・マンデ・ダゲールによって発明され、19世紀末までには、リック天文台やパリ天文台の望遠鏡によって研究用の月写真集が出版されました。

これによって、望遠鏡を覗くことなしに、写真によって月の地形が研究できるようになったと言います。

次の20世紀に入ると、月の観測は下火になりますが、アメリカが行ったアポロ計画により、活発になります。

 

1960年代のアポロ計画で予備調査のために望遠鏡による月観測が活発化

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19世紀は、望遠鏡が急速に改良されたことと、写真術の発明などにより、月の観測は大きく進歩した時代となりました。

しかし、20世紀前半は、月は近過ぎて天文学者の研究対象にはなりえず、研究は下火だったようです。

しかし、1960年代に入ると、アメリカが行ったアポロ計画により、状況は大きく変わることになります。

アポロ計画によって月に人間を送るために、その予備調査として、望遠鏡を使った月の詳細な観測が行われるようになります。

アリゾナ州フラグスタッフにあるローウェル天文台の火星観測用の屈折望遠鏡(口径60cm)を月に向けて、月の観測を行うようになります。

また、アメリカ航空宇宙局(NASA)は月専用の望遠鏡をすぐそばに作り、かつてないほど組織的に月の地図や地質図作りが進められていくことになりました。

月の観測史における望遠鏡の時代は、ガリレオ・ガリレイが先駆けとなって17世紀に始まり、1960年代のアポロ計画の予備調査のために望遠鏡が使われた時代頃までになります。

そして、1960年代には、探査機によって月を観測する時代が始まることになります。

月の観測史における探査機の時代については、次回書いてみたいと思います。

 

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