[記事公開日]2015/12/16
[最終更新日]2016/04/09

月は地球にいつも同じ面を見せており裏側はクレーターだらけの異なる世界で両面性を持つ

なぜ月の模様は変わらないのか?

月の表面をながめると、明暗の模様があることがわかりますが、この模様は、日本においては、昔から「餅をついているうさぎ」に見たてられてきました。

月にはうさぎがいて、餅をついているという話が日本では一般的によく知られています。

月の表面に見える、明暗の模様は、天体望遠鏡で見ると、実際には地質学的な差であることがはっきりと分かるようですが、月の表面に見える明暗の模様は、いつも同じような模様をしています。

明るい部分は、ごつごつした山岳地帯で、大小無数のクレーターがあり、白く見えるのは、斜長岩と呼ばれる白い岩が多いからだといいます。

一方、暗く見える部分は比較的平坦で、クレーターが多くなく、暗く見える領域は「海」と呼ばれています。

ただ、「海」といっても、地球のように水があるわけではなく、色の黒い玄武岩とよばれる岩石からなる比較的なめらかな平地のようです。

月ができてしばらくしてから、内部から噴出した溶岩が固まったため、平坦で古いクレーターが埋められてしまっているのだといいます。

月の満ち欠けのようすをくわしく調べると、この「海」の見える位置は、ほとんど変化しておらず、表面の模様はほとんど同じです。

表面の模様はほとんど変わることなく、太陽の光をあびて輝く部分が変化していきます。

月のうさぎの形は満月の時も欠けている時も同じ場所に見えていますので、月の模様はいつも同じであるといえます。

なぜ月の模様はいつも同じなのでしょうか?

月の模様がいつも同じなのは、月が地球に対していつも同じ面を見せているからであり、月のうさぎの形が満月の時も欠けている時も同じ場所に見えているのも、そのためだといいます。

そして、これは、月が地球の周りを公転するのと、同じ時間をかけて自転していることを示していることになります。

 

月は地球の周りを公転するのと同じ時間をかけて自転している

月は地球の周りを約27.3日で公転しているといいますが、それと同じ約27.3日をかけて月自身が自転しているため、地球に対してたえず同じ面を向けているとされています。

月が地球の周りを公転する時間と、月自身が自転する時間が同期(シンクロナイズ)しているため、地球から見えるのは月の同じ半面ばかりであり、月の裏側を見ることはできないのです。

地球から見えるのは、月の同じ半面ばかりですが、月には秤動という首振り運動のような「ゆれ」があるため、実際には、半分より少しだけ多い59%くらいの部分が地球から見えるのだといいます。

月は公転運動と自転運動の周期(しゅうき)が全く同じなので、地球から眺める限り、月の裏側を見ることは出来ません。

月は地球に対して表側しか見せませんので、月の裏側がどうなっているのかという様子は、旧ソ連のルナ3号が撮影に成功した1959年までは分からなかったそうですが、月の裏側は、どうなっているのでしょうか?

 

月の裏側はたくさんのクレーターに覆われていて、暗く見える「海」はほとんど無い

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月の裏側の撮影に初めて成功したのは、1959年の旧ソ連のルナ3号になります。

それまでは、月の裏側の様子は分からなかった訳ですが、ルナ3号の撮影により、月の裏側はたくさんのクレーターに被われていて、暗く見える「海」はほとんど無く、明暗模様がほとんど無いことが分かったそうです。

月面では、「陸」、あるいは「高地」と呼ばれる部分が約85%を占め、残りの約15%が「海」にあたります。

「陸」は月の誕生とともに、約45億年前にできたと考えられており、斜長石という白っぽい岩石などでできているので、明るく見えるといいます。

一方、「海」は約39億~32億年前と、より新しい時代に作られたものであり、月に隕石がぶつかった衝撃でクレーターの中に月の溶岩が流れ出し、その溶岩がクレーターからあふれて広がって固まったものと考えられているようです。

玄武岩という黒っぽい岩石でできているため、地球からも海の部分が黒っぽく見えるといいます。

古来、私たち日本人は、この「海」の部分を、うさぎに例えてきました。

月面には陸にも海にも多くのクレーターがありますが、クレーターの密度が高いほど古い表面と考えられているようです。

そして、月は表側と裏側では全く違っており、両面性を持っているといいます。

 

月は表側と裏側では全く違っており、両面性を持った不思議な天体

月には20箇所くらい「海」と名付けられた場所がありますが、その多くが表側で、裏側にはほとんど無いそうです。

表側のように大きな「海」が無いのは、月の裏側の地殻が厚いためとも考えられているようですが、なぜこのような偏りがあるのかは、まだよく分からないようです。

地球上では決して見えない月の裏側は、私たちがいつも見ている表側の顔とはまるっきり違うものであり、月は両面性を持っているといいます。

外観だけでなく、月は表側と裏側とでは、構造、構成そして地形(月形)などにおいてもまるっきり異なる世界なので、両面性があるということになります。

月は、私たち地球に向けている表側とはまるっきり異なる世界を裏側に秘めており、両面性をもった、不思議な謎の天体だと言えるかも知れません。

 

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