[記事公開日]2015/11/17
[最終更新日]2016/04/11

宇宙飛行士憧れの国際宇宙ステーション(ISS)での仕事は過酷な生活環境下での激務

宇宙飛行士に日本人がなる為にはJAXA(宇宙航空研究開発機構)の選抜試験が必要

宇宙飛行士になる為には、どうすればよいのでしょうか?

日本人の場合、宇宙飛行士になる為には、JAXA(宇宙航空研究開発機構)が不定期に実施する「宇宙飛行士選抜試験」に合格して、採用される必要があります。

日本が宇宙飛行士の養成に乗り出したのは、1985年のことであり、アメリカが進める宇宙ステーション計画への参加をきっかけにして、JAXAの前身である「宇宙開発事業団」(NASDA)が募集をかけたのが始まりのようです。

日本人宇宙飛行士の1期生は、毛利衛氏・向井千秋氏・土井隆雄氏の3名であり、3名ともNASA(アメリカ航空宇宙局)で訓練を受けて、スペースシャトルの搭乗員資格を取得し、宇宙飛行士として大活躍をされました。

その後、若田光一氏・野口聡一氏・古川聡氏・星出彰彦氏・山崎直子氏の5名が同じルートで宇宙飛行士になっています。

また、油井亀美也氏が2015年7月23日「ソユーズ」にて国際宇宙ステーション(ISS)でのミッションに参加されており、12月に帰還予定となっています。

宇宙飛行士に求められる資質は、その時々で異なるようで、例えば、毛利衛氏の時代には、スペースシャトルで宇宙に行き、2週間程度活動することが前提となっていたようです。

しかし、現在では、国際宇宙ステーション(ISS)で長期滞在する任務に就くことになります。

宇宙飛行士として宇宙で仕事をすることに変わりはないとは言うものの、与えられる任務はもちろんのこと、求められる資質や能力も変わってくるので、募集事項も異なってくるようです。

なお、宇宙飛行士の募集は、毎年定期的に行われる訳ではなく、JAXAが必要と判断した時に募集をかけ、「宇宙飛行士選抜試験」を行うようです。

ちなみに、JAXAが最後に宇宙飛行士の募集をしたのは、2008年だということですので、数年以上に亘って、宇宙飛行士の募集が日本で行われていないということのようなので、国際宇宙ステーション(ISS)での宇宙飛行士の仕事というのは、かなり狭き門ということになります。

ところで、国際宇宙ステーション(ISS)とは、どのような所なのでしょうか?

 

国際宇宙ステーション(ISS)とは

国際宇宙ステーション(ISS)とは、アメリカ合衆国、ロシア、日本、カナダ及び欧州宇宙機関(ESA)が協力して運用している宇宙ステーションのことを指します。

地球及び宇宙の観測、宇宙環境を利用した様々な研究や実験を行うための巨大な有人施設であり、地上から約400km上空の熱圏を秒速約7.7km(時速約27,700km)で地球の赤道に対して51.6度の角度で飛行し、地球を約90分で1周し、1日で約16周するようです。

参加国は、アメリカ、ロシア、カナダ、日本、ESA加盟の各国(ベルギー、デンマーク、フランス、ドイツ、イタリア、オランダ、ノルウェー、スペイン、スウェーデン、スイス、イギリス)の15か国となっているようです。

宇宙飛行士憧れの国際宇宙ステーション(ISS)での仕事は、とても過酷な仕事でもあるようです。

 

宇宙飛行士が憧れる国際宇宙ステーション(ISS)の仕事は激務

宇宙飛行士にとって、国際宇宙ステーション(ISS)での仕事は憧れの仕事でもありますが、大変過酷な仕事でもあるようです。

特に以下の2つの点で、精神的にも肉体的にも大変な激務となるようです。

* 宇宙環境そのものに対する身体的な過酷さ

* 日本を代表して宇宙へ行くことの精神的な過酷さ

つまり、精神的にも肉体的にも、地上での仕事には無い、特別な過酷さがあり、それに耐えられるだけの、心身ともに強靭な人間でなければ務まらない激務でもあるようです。

宇宙飛行士が宇宙へ行く費用は多額の税金から賄われていますので、失敗が許されないという、大変なプレッシャーもあります。

世界15カ国が参加する国際宇宙ステーション(ISS)では、日本代表としての誇りと、自分自身の能力を最大限に発揮して、世界各国の人たちに日本人の存在感を示す必要もある為、プレッシャーに負けることなく、自分にできる最大の成果を上げることが求められます。

宇宙飛行士憧れの国際宇宙ステーション(ISS)での仕事ですが、プレッシャーが大きく、大変なストレスが伴う為、それに耐えられるように、国際宇宙ステーション(ISS)での宇宙生活を再現した、閉鎖環境適応訓練設備というものが設けられているようです。

宇宙生活でのストレスに耐えられるかどうかだけではなく、ストレスの大きな極限状態でもチームワークを発揮できるか、というような点も試されるようです。

言わば、今後の人生を宇宙飛行士として生きる覚悟があるかどうかが試されるようです。

こうして、いくつもの試験や審査を経て、最終的に1~3名程の宇宙飛行士候補生が選ばれるようです。

では、晴れてめでたく、憧れの宇宙飛行士になったら、どんな仕事をするのでしょうか?

 

宇宙飛行士が行う仕事は宇宙船の操縦や宇宙実験の運用など

国際宇宙ステーション(ISS)には、常時6名の宇宙飛行士が滞在しているようです。

そして、この6名で必要な全てのことをこなさなければいけませんので、非常に過酷な仕事でもあるようです。

具体的な仕事として、まずは、宇宙船の操縦があります。

国際宇宙ステーション(ISS)を往来する為には、ロシアの宇宙船「ソユーズ」に乗らなければいけませんので、宇宙船「ソユーズ」の運転も宇宙飛行士の役割となります。

また、輸送船の「プログレス」や「こうのとり」がドッキングする際の操作なども、宇宙飛行士の仕事になります。

次に、宇宙実験の運用も宇宙飛行士の仕事になります。

国際宇宙ステーション(ISS)で実施する実験は、提案が採用されてから実際に行うまで長い年月をかけて準備されますので、一つの実験には、多くの人が関わっています。

その人たちの手足の代わりとして、国際宇宙ステーション(ISS)で実験の操作をしていくことが、宇宙飛行士の仕事でもあるのです。

そのほか、国際宇宙ステーション(ISS)の各装置の手入れや修理・掃除、ロボットアームの操作なども、仕事の一部に含まれています。

さらに、写真・ビデオの撮影、地上とテレビ回線や音声回線を結んでインタビューや記者会見を行うといった任務もあります。

また、トイレ掃除やゴミの処理など、生活の場としての宇宙船内を快適に保つ為のメンテナンス作業も、宇宙飛行士の大事な仕事の一つだということです。

また、必要に応じて、宇宙船の外に出て、船外活動も担うことになりますので、やることはたくさんあるようです。

6名の宇宙飛行士だけで、宇宙船の操縦はもちろんのこと、実験や観測、さらにはトイレ掃除やゴミ処理などのメンテナンス作業まで幅広く行わなければならないので、かなり過密なスケジュールとなるようです。

そして、宇宙飛行士の多くが、宇宙生活の最初に悩まされるのが、「宇宙酔い」だと言います。

 

宇宙生活の最初に、宇宙飛行士が悩まされる「宇宙酔い」とは

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多くの宇宙飛行士が、宇宙生活の最初に「宇宙酔い」と呼ばれる異変を感じるそうです。

宇宙飛行士の60~70%が、「宇宙酔い」と呼ばれる、頭痛・吐き気・嘔吐などの異変を感じるそうです。

「宇宙酔い」の原因はまだ明らかにはなっていないようですが、「微小重力」の環境が大きく関係しているとも考えられているようです。

私たち人間は、目から入ってくる情報だけではなく、耳の奥にある「耳石器」が感じる重力の情報や、筋肉の張り具合などの情報も利用して、自分の姿勢や動きを確認しているようですが、それらの情報は、重力と密接に関係している為、重力がほとんど無い宇宙では、情報がうまくコントロールできずに、脳が混乱して「宇宙酔い」になるのではないかと考えられているようです。

ただ、「宇宙酔い」はずっと続く訳ではなく、国際宇宙ステーション(ISS)に滞在し、宇宙の環境に慣れてくると、だんだんと治まってくるようです。

ただ、宇宙生活に順応していく為には、「宇宙酔い」以外にも、色々と苦労があるようです。

 

筋肉や骨量が減るうえ、宇宙船内の閉鎖環境による精神的ストレスも過酷

「宇宙酔い」はだんだん治まってくるものの、宇宙生活に慣れてくると、今度は別の面でも色々と苦労が出てくるようです。

例えば、地上と違って、宇宙船内では常に無重力状態な為、立ったり歩いたりする必要が無い為、足腰の筋肉が衰え、骨量が減ってくるそうです。

地上においても、年齢を重ねていくと1年に約1~1.5%の割合で骨量が減っていくようですが、宇宙生活では、なんと、地上での10倍のスピードで骨量が減っていくというから、驚きです。

国際宇宙ステーション(ISS)に滞在する宇宙飛行士は、今ではどんなに長くとも6ヶ月で地球に戻るようですが、足腰が衰えていると、地上での生活に支障をきたすようです。

また、宇宙船内の閉鎖された環境の中で感じる精神的ストレスも尋常ではないようです。

約6ヶ月間、宇宙船内という閉鎖された行動範囲の中で生活し、24時間同じ顔ぶれの数名のメンバーと顔を突き合わせながらの生活をするというのは、かなりストレスがたまる生活だと思います。

地上のように、好きな時に外に出かけて行き、町の中をぶらついたり、あるいは、大自然の中でリフレッシュしたりすることができない訳ですから、相当タフな精神が求められるようです。

「宇宙酔い」に始まって、その後の宇宙生活においても、肉体的にも精神的にも、地球では経験したことが無いような様々な症状やストレスに悩まされる過酷な環境が待っているようですので、本当にタフな仕事だと感じます。

宇宙飛行士の方々は本当にすごいと思います。

 

国際宇宙ステーション(ISS)で仕事する宇宙飛行士は本当にすごい

国際宇宙ステーション(ISS)で仕事する宇宙飛行士の方々は、本当にすごいと思います。

日本人の場合であれば、JAXA(宇宙航空研究開発機構)が募集する選抜試験に合格した後も、様々な訓練や試験・面接を通過しなければなりません。

そして、宇宙飛行士として生きる覚悟を試されてから、晴れてめでたく、国際宇宙ステーション(ISS)での過酷な任務に就くことが許されます。

しかし、宇宙は人間にとってはとても過酷な環境でもある為、宇宙生活の最初から、「宇宙酔い」のような洗礼を浴びることになります。

そして、「宇宙酔い」も治まり、宇宙生活に慣れてくると、今度はまた別な形で、筋肉や骨量の衰えなどの肉体的問題が生じるとともに、宇宙空間の閉鎖された環境からくる精神的ストレスにも耐えなければなりません。

そして、そういう肉体的・精神的ストレスの大きな生活の中で、宇宙船の操縦を始め、宇宙実験の運用、さらには、トイレ掃除やゴミ処理などのメンテナンスまでをこなしていく訳ですから、本当にタフな仕事だと思います。

国際宇宙ステーション(ISS)で活躍する宇宙飛行士の方々は、本当にすごい人たちだと、あらためて敬意を表したいと思います。

 

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