[記事公開日]2016/01/28
[最終更新日]2016/04/09

宇宙飛行士が無重力での生活に入るとかかる「宇宙酔い」の仕組みは研究中

「宇宙酔い」とは

「宇宙酔い」と呼ばれるものがあります。

宇宙飛行士の半数以上が、宇宙の無重力空間での生活に入ると「宇宙酔い」を感じると言われています。

「宇宙酔い」とは、宇宙飛行士が宇宙空間の無重力状態において約半数の確率で引き起こす身体症状のことであり、宇宙飛行士の半数以上が、宇宙に行って数時間以内に吐き気やめまいを感じると言いますが、頭痛や倦怠感、食欲不振など、人によって症状は様々なようです。

めまい、嘔吐、食欲減退など、症状は乗り物酔いに似ていますが、酔い止め薬の効果には個人差があるようです。

飛行士が無重力空間に放り出された時から数時間の内に起こり、その状態が数日(3~5日程度)続きますが、1週間もするとほとんど元通りになり、その後再発することはないといいます。

ただ、「宇宙酔い」になる仕組みは、まだはっきりとは分かっていないようです。

 

「宇宙酔い」になる仕組みは未解明で研究中

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「宇宙酔い」になる仕組みはまだ未解明であり、研究中のようです。

乗り物酔いしたことがない人でも「宇宙酔い」を起こした研究結果もあり、乗り物酔いをしやすいか否かと「宇宙酔い」をしやすいか否かは関係がないと言われています。

船酔いも「宇宙酔い」も、そのメカニズムには未だに不明な点が多いようですが、あらかじめ船酔いに耐える訓練をした宇宙飛行士でも、「宇宙酔い」になることが多いため、この二つは全く別のものなのかもしれないとも考えられているようです。

宇宙では血液が頭の方へ集まり、脳がむくみますが、そのことと「宇宙酔い」とは関係があると考えられています。

また、「宇宙酔い」は、無重力状態で内耳の三半規管がバランス感覚を取れなくなるためだろうとも言われていますが、重力が無くなることによって、脳に入ってくる自分の体の位置や動きの情報が今までとは異なり、脳の中が混乱して起きるという説が有力視されているとも言われています。

体の姿勢の制御をしている耳石(内耳の中にある石で、平衡感覚などを司っている)が重力を感じられなくなり、目で見た体の姿勢と耳石の情報が一致せず、脳が混乱することが原因とも言われています。

 

「宇宙酔い」を防ぐための対策

「宇宙酔い」になる仕組みはまだ未解明であり、研究中であり、「宇宙酔い」を防ぐための対策もとられてはいるものの、効果は限定的なようです。

ロシアでは飛行前の訓練に、回転椅子に座って首を前後左右に振りながら2秒に1回の回転を10分間、次に反対方向に10分回るというものがありますが、これは「宇宙酔い」を予め地上で経験させておくためのものだといいます。

ただし、アメリカのNASA(アメリカ航空宇宙局)ではこの訓練は行っておらず、この訓練を受けたロシアの宇宙飛行士も、やはり「宇宙酔い」にかかるそうです。

「宇宙酔い」を防ぐために、地上の乗り物酔いと同じ酔い止め薬がありますが、効くという人と効かないという人がいて、効果に個人差があるようです。

そのため、薬に頼らずに、航空機で無重力状態を作り出す訓練を受けて、宇宙と同じ無重力の環境に慣れる方が効果的だとされています。

さらには、NASAでは人工重力を作り出して、宇宙にすんなりと適応できるようにすることも考えているそうです。

いずれにしても、今のところ、「宇宙酔い」になる仕組みは解明されておらず、研究中であり、「宇宙酔い」を防ぐための対策も効果は限定的なようです。

 

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