[記事公開日]2016/04/17

「宇宙ホテル」の2020年打ち上げ計画をラスベガスのビゲロー社とULA社が発表

大型モジュールを2個つなげた民間宇宙ステーションの想像図(ビゲロー・エアロスペース提供)

「宇宙ホテル」や民間宇宙ステーションが2020年に打ち上げられる!

「宇宙ホテル」や民間宇宙ステションが、ついに2020年に打ち上げられます!

地球から観光客が訪れる「宇宙ホテル」や、産業施設として利用できる初の民間宇宙ステーションを2020年に打ち上げる計画が、アメリカで発表されました。

この計画は、アメリカ宇宙企業のユナイテッド・ローンチ・アライアンス(ULA)と、ビゲロー・エアロスペース社が14日までに発表したものになります。

ビゲロー・エアロスペース社は、ラスベガスのホテル王として知られるロバート・ビゲロー氏が経営する会社として知られています。

『「宇宙ホテル」の試験機打ち上げにNASAとビゲロー社が成功し山崎直子飛行士も期待』、こちらの記事の中でも書きましたが、今月4月9日(日本時間)に、ビゲロー・エアロスペース社は、NASAやスペースX社との協力により、「BEAM(ビーム)」と呼ばれる「宇宙ホテル」の試験機の打ち上げに成功しています。

ビゲロー・エアロスペース社が4月9日に打ち上げた、「BEAM(ビーム)」と呼ばれる「宇宙ホテル」の試験機は、全長4メートル程の小さなものですが、今回発表された「宇宙ホテル」は、大型トラック数台分に相当するような大きなものであり、6人が収容できるのだと言います。

 

大型の居住モジュールを使った「宇宙ホテル」では6人が滞在できる

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2020年に打ち上げ予定の「宇宙ホテル」では、軽く柔らかい素材でできていて軌道上で風船のように膨らむ居住モジュールが使われます。

4月9日に打ち上げられたビゲロー社の「BEAM(ビーム)」と呼ばれる小型モジュールの「宇宙ホテル」試験機は、国際宇宙ステーション(ISS)への取り付けに成功しており、これから2年間程かけて安全性を試験する段階に来ていますので、2020年の大型モジュール打ち上げは夢ではなく、実現できる見込みのようです。

ビゲロー社が開発中の大型モジュール「B330」を、アメリカ宇宙企業のユナイテッド・ローンチ・アライアンス(ULA)の「アトラス5」ロケットで高度数百キロの軌道に打ち上げる予定だと言います。

★ユナイテッド・ローンチ・アライアンス(ULA)社
ロッキード・マーティン社とボーイング社の合弁事業であり、2006年12月に両社の衛星打上げ部門同士が合体し、アメリカ政府向けに打上げサービスを提供しています。
政府内の顧客には、アメリカ国防総省やNASA(アメリカ航空宇宙局)等も含まれます。

ビゲロー社が開発中の大型モジュール「B330」を、小さく折り畳んだ状態から内部に空気を入れて大きく広げることになりますが、大型トラック数台分に相当する330立方メートルの容積があり、6人が滞在できると言います。

これが実現すれば、なんと、2020年には、「宇宙ホテル」がオープンすることになります!

まさに、夢のような話ですね!

「宇宙ホテル」の外壁は約50センチの厚さがあり、人体に有害な放射線を遮り、宇宙ごみ(スペースデブリ)の衝突による空気漏れを防ぐ多重構造を持っていると言います。

そして、「宇宙ホテル」を訪れる客は、別の宇宙企業のスペースX社やボーイング社が2017年以降に運用を始める民間宇宙船に乗ることを想定しているそうです。

 

「宇宙ホテル」試験機の国際宇宙ステーション(ISS)への取り付けに成功!

一般の人でも宇宙に滞在できる、いわゆる「宇宙ホテル」の試験機が、日本時間の16日午後6時半すぎ、国際宇宙ステーション(ISS)への取り付けに成功し、今後2年間、安全性などを検証する作業が行われることになります。

『「宇宙ホテル」の試験機打ち上げにNASAとビゲロー社が成功し山崎直子飛行士も期待』、こちらの記事の中でも書きましたが、国際宇宙ステーション(ISS)に取り付けられたのは、ビゲロー・エアロスペース社が開発した「宇宙ホテル」の試験機で、日本時間の今月9日、アメリカ南部から、スペースX社の無人宇宙輸送船「ドラゴン」に収納され、「ファルコン9」ロケットで打ち上げられました。

そして日本時間の16日午後、試験機を輸送船「ドラゴン」からロボットアームを使って取り出す作業が始まり、午後6時半すぎ、国際宇宙ステーション(ISS)への取り付けに無事成功しました!

この試験機は、輸送船の中では全長と直径がいずれも2メートル余りの円柱形でしたが、国際宇宙ステーション(ISS)に取り付けられたあと空気を注入することで、風船のように膨らみ、全長は2倍近い4メートルに、直径も1.4倍近い3.2メートルまで広がることになります。

実際に試験機を膨らませる作業は来月下旬に行われる予定で、今後2年間、安全性などが試験されることになります。

国際宇宙ステーション(ISS)に滞在する宇宙飛行士が定期的に中に入るなどして、宇宙を飛び交う放射線を防ぐ性能や内部の温度変化など、安全性を検証した上で、「宇宙ホテル」の実用化が始まることになります。

開発したビゲロー・エアロスペース社は、「BEAM(ビーム)」と呼ばれるこの試験機を発展させて、「宇宙ホテル」の開発につなげたいとしていて、民間企業による宇宙施設の実現に結びつくのか注目されています。

『イーロン・マスクのスペースX社の宇宙ロケット「ファルコン9」が無人船への着地に成功』、こちらの記事の中でも書きましたが、ビゲロー・エアロスペース社が4月9日に打ち上げた「BEAM」と呼ばれる「宇宙ホテル」の試験機は、スペースX社の「ファルコン9」というロケットで打ち上げられました。

この時、2段式の「ファルコン9」の一部を大西洋に浮かぶ無人船の上に着陸させることにスペースX社は初めて、成功しましたので、今後、宇宙ロケットを何回でも再利用できる時代が近づいています。

それにより、宇宙旅行のコストも、将来的には大幅に下がるものと思われます。

スペースX社は、天才事業家として世界的に注目されているイーロン・マスク氏が率いるベンチャー企業ですが、アメリカ航空産業老舗のボーイング社も、2017年以降に民間宇宙船の運用を始める予定だと言いますから、宇宙旅行はかなり身近な時代になりつつあると思います。

ビゲロー社のロバート・ビゲロー社長は、ラスベガスの格安ホテルチェーンで財をなしたホテル王として知られていますが、一般の人でも「宇宙ホテル」に「格安」で行ける時代が一歩ずつ近づいている感じがします。

ビゲロー社が開発中の大型モジュール「B330」を応用することを、NASAも検討しているようです。

NASAは2030年代に火星有人飛行を目指しており、宇宙船や月軌道ステーションへ応用することに関心を示していると言います。

本格的な宇宙時代がまた一歩近づいて来たようです!

 

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