[記事公開日]2016/04/09

「宇宙ホテル」の試験機打ち上げにNASAとビゲロー社が成功し山崎直子飛行士も期待

        「BEAM(ビーム)」の実物大モックアップ

「宇宙ホテル」の試験機がアメリカで打ち上げに成功!

一般の人でも宇宙に滞在できる、いわゆる「宇宙ホテル」の試験機が、アメリカで打ち上げに成功しました!

日本時間の本日4月9日朝、一般の人でも宇宙に滞在できる、いわゆる「宇宙ホテル」の試験機が、アメリカ南部フロリダ州にある空軍基地から打ち上げられ、成功したことを、NASA(アメリカ航空宇宙局)などが、発表しました。

「宇宙ホテル」の試験機は、日本時間の午前5時43分に南部フロリダ州にあるケープカナベラル空軍基地から打ち上げられ、発射台から離れたロケットは、まばゆい光を放ちながら上昇していきましたが、午前6時前には地球の周りを回る軌道に入り、打ち上げは見事成功したようです。

「宇宙ホテル」の試験機の打ち上げが成功したことを、NASAとロケットを打ち上げた民間企業のスペースX社が発表しました。

スペースX社は、ロケット・宇宙船の開発・打ち上げといった宇宙輸送(商業軌道輸送サービス)を業務とするアメリカの民間企業であり、2002年に決済サービスベンチャー企業PayPalの創設者であるイーロン・マスクにより設立されました。

スペースX社は、2006年にNASAと、国際宇宙ステーション(ISS)への物資補給のための打上げ機の設計とデモ飛行を行う商業軌道輸送サービス(COTS) を契約したりしています。

ただ、打ち上げられた「宇宙ホテル」の試験機を開発したのは、ラスベガスのホテル王として知られているロバート・ビゲローが代表を務める、アメリカの民間企業、ビゲロー・エアロスペース社です。

ビゲロー・エアロスペース社が開発した「宇宙ホテル」の試験機は、「BEAM(ビーム)」と呼ばれる小型のカプセルのような形で、高度400kmにある国際宇宙ステーション(ISS)とドッキングする形になります。

今回、打ち上げに成功した、「BEAM(ビーム)」と呼ばれる「宇宙ホテル」の試験機とはどのようなものなのか、見てみたいと思います。

 

ビゲロー・エアロスペース社が開発した、「BEAM(ビーム)」と呼ばれる「宇宙ホテル」

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「BEAM(ビーム)」と呼ばれる「宇宙ホテル」の試験機は、膨張式の宇宙ステーションモジュールを手がけるアメリカの宇宙ベンチャー企業、ビゲロー・エアロスペース社が開発しました。

ビゲロー・エアロスペース社は、ラスベガスのホテル王として知られるロバート・ビゲローにより、1999年に設立されました。

膨張式の宇宙構造物は、打ち上げ時のロケットの直径にサイズが制限されることなく、また重量も軽減できるため、軌道に上がり膨らんだモジュールは、宇宙飛行士に大きな空間を提供することができると言います。

ビゲロー・エアロスペース社はNASAと契約を結び、膨張式モジュールの重要な技術を商業化に向けて使用できるようになったようです。

そして、この技術が、今回の「BEAM(ビーム)」と呼ばれる「宇宙ホテル」の試験機でも生かされているようです。

「BEAM(ビーム)」と呼ばれる「宇宙ホテル」の試験機は、全長と直径がいずれも2メートル余りの円柱形ですが、宇宙に行くと風船のように膨らみ、全長が2倍近くの4メートル、直径が1.4倍近くの3.2メートルまで広がると言いますから、とても驚かされます!

打ち上げ時はコンパクトに収納し、打ち上げ後に膨らませるこの技術があれば、広い空間を宇宙で確保することができるようになりますし、また、打ち上げ時のコストも低く抑えることができると言います。

今回打ち上げに成功した「BEAM(ビーム)」のような、膨らむタイプの宇宙船は、今までにないものだそうです。

ビゲロー・エアロスペース社は、この技術を発展させて、いわゆる「宇宙ホテル」の開発につなげたいとしていて、今回の試験機は、その実現に必要な技術を2年間、宇宙で実証するのだと言います。

試験機は現在、スペースX社が開発した無人の宇宙輸送船の中に収納されていて、宇宙輸送船は日本時間の10日に国際宇宙ステーション(ISS)とドッキングします。

そして、2年間、宇宙飛行士が安全性の確認などを行う予定のようです。

「BEAM(ビーム)」と呼ばれる「宇宙ホテル」の試験機が取り出されて実証が始まるのは来月以降で、民間企業による宇宙施設の実現に向けた一歩となるのか注目されています。

そして、宇宙飛行士の山崎直子さんも、「宇宙ホテル」に大きな期待を寄せているようです。

 

「宇宙観光時代が近づいている」と飛行士の山崎直子さんも大きな期待

平成22年に国際宇宙ステーション(ISS)に11日間滞在した経験がある宇宙飛行士の山崎直子さんも、「宇宙ホテル」に大きな期待を寄せる一人で、「宇宙観光時代が近づいている」と大きな期待を寄せているようです。

今から20年余り前、山崎直子さんが東京大学在学時の卒業論文の研究テーマは、なんと「宇宙ホテル」だったとのことであり、みずから設計図も作成されていたようです!

「宇宙ホテル」の開発でポイントとなるのが、ロケットに搭載できる部材の大きさに制限があるなかで、宇宙でどれだけ大きな施設を造ることができるかという点です。

今回の「宇宙ホテル」の試験機では、、ビゲロー・エアロスペース社が開発した「BEAM(ビーム)」という、宇宙空間で部屋が膨らむ「膨張式」の技術が使われています。

山崎直子さんは「膨張式の技術が確立されれば、これまで以上に広い空間を宇宙にどんどん造れるようになる。月や火星にも大型の基地を造れるようになるなど、新たな可能性が広がっていくと思う」と指摘しています。

20年余り前の大学生の時代から、卒業論文で「宇宙ホテル」を研究テーマに掲げて自ら設計図まで作成し、後に宇宙飛行士にもなられた山崎直子さんは、「宇宙ホテル」というものがだんだんと現実の世界のものになってきていると語っています。

今回打ち上げられた「宇宙ホテル」の試験機「BEAM(ビーム)」を開発したビゲロー・エアロスペース社では、2020年までにさらに大型のものを打ち上げたいとしています。

将来的には、全長17m余り、6人が滞在できる大型宇宙施設も打ち上げる予定のようです。

これが実用化すれば、NASAが火星の有人探査で活用することも検討しているそうです!

山崎直子さんが言われるように、膨張式の技術が確立されれば、これまで以上に広い空間を宇宙にどんどん造れるようになり、月や火星にも大型の基地を造れるようになる時代が来るのだと思います。

そして、一般の人たちも、「宇宙ホテル」に滞在して宇宙空間を楽しめる、「宇宙観光時代」がいずれ到来するのだと思います。

そうなった時には、宇宙をより身近に感じられるようになるとともに、地球のことも見つめ直せるような、新しい時代になっているのではないかと思います。

 

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