[記事公開日]2015/12/10
[最終更新日]2016/04/09

宇宙人の通信電波をキャッチする為のSETI(地球外知的生命体探査)とドレイク方程式

宇宙人の通信電波をキャッチするSETI(地球外知的生命体探査)とは

太陽系内には、地球以外に文明を持った宇宙人はいないとされていますが、太陽系外の宇宙人を電波を使って探すことも行われています。

これは、地球外知的生命体探査(SETI)と呼ばれており、地球外知的生命体による宇宙文明を発見するプロジェクトの総称になります。

地球外知的生命体探査は、頭文字を取ってSETIと称されていますが、具体的に言うと、惑星がありそうな恒星に電波望遠鏡を向けて、宇宙人の通信電波をキャッチしようとするものになります。

「他の知的生命体と交流することはできないだろうか?」と考えた科学者たちによって、これまでさまざまな試みがなされてきましたが、地球外知的生命体探査(SETI)は、1960年、アメリカのフランク・ドレイク博士によって行われた「オズマ計画」から始まったとされています。

 

ドレイク博士らによって行われた「オズマ計画」とは

「オズマ計画」とは、1960年に天文学者フランク・ドレイクが当時所属していたウエストバージニア州グリーンバンクのアメリカ国立電波天文台(NRAO)で始めた、地球外知的生命体探査(SETI)の初めての取り組みになります。

「オズマ計画」の名前の由来は、ライマン・フランク・ボームの『オズのエメラルドの都』に登場したオズマ姫がオズと電波で連絡を取り合おうとしたことからきているそうです。

電波を使って別の恒星系における生命の痕跡を探すことを目的としていたドレイク博士らは、そこから、この計画に「オズマ計画」という名前を付けたようです。

ドレイク博士らは、口径26mの電波望遠鏡を用い、知的生命体がいるかも知れないと考えられていた、エリダヌス座イプシロン星と、くじら座のタウ星にアンテナを向けて調べましたが、宇宙人が発した電波を捉えることはできなかったようです。

ドレイク博士らが口径26mの電波望遠鏡を用いて発した1420GHzのマーカー周波数(中性水素線、波長21cm)というのは、恒星間の水素から自然に放出される波長であるとともに、恒星間無線通信を行おうとする者にとっては、誰でも馴染みのある波長であり、一種の宇宙標準とも言うべきものだと考えられたようです。

観測対象の恒星系は両方とも太陽と同程度の大きさであり、当時は生命の住む惑星を持つ可能性があると考えられていたようですが、宇宙人が発した電波の明確なシグナルは検出されなかったようです。

しかし、その後も、様々な形で、SETI(地球外知的生命体探査)は試み続けられています。

そして、天文学者フランク・ドレイク博士は、地球外文明の数を推定する方程式として、有名な「ドレイク方程式」というものを考え出しています。

 

地球外文明の数を推定する「ドレイク方程式」とは

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私たちの銀河系の中にある交信可能な知的文明の数を推測する目安として有名なのが、天文学者フランク・ドレイク博士が考えた「ドレイク方程式」と呼ばれるものになります。

私たちの太陽系が属している銀河系宇宙(天の川銀河)には、約2000億個もの恒星があると言われています。

そして、宇宙には、そのような銀河が1000億個以上あるとも推定されているようです。

地球の近傍だけでもすでに300個を超える系外惑星が発見されていますから、中には生命を発生させ、高度な文明をもつ惑星があっても不思議ではないということになります。

アメリカの天文学者フランク・ドレイク博士は、「今現在、銀河系内にどれくらいの知的生命が住む星があるか」を推定する式を考えました。

これが有名な、「ドレイク方程式」と呼ばれるものになります。

★ドレイク方程式

N=Ns×fp×ne×fl×fi×fc×L

N 銀河系に存在する高等文明の数
Ns 銀河系に毎年うまれる恒星の数
fp その恒星が惑星系をもつ確率
ne そのなかで生命が生存可能な環境をもつ惑星の数
fl そこに生命が発生する確率
fi その生命が知的生命体に進化する確率
fc その生命体が他の星に対して通信をおこなえる確率
L その高等文明の継続時間

「ドレイク方程式」は、銀河系で1年間に誕生する恒星の数=Nsに、その恒星が惑星系を持つ割合(確率)=fpを掛け、さらにその惑星系にある生命が生存可能な惑星の個数=neを掛け、さらにその惑星上に生命が発生する割合(確率)=flを掛け、さらにその生命が知的生命体に進化する割合(確率)=fiを掛け、その生命体がほかの星に対して通信を行えるまでに進化する割合(確率)=fcを掛け、最後にその知的文明の寿命=Lを掛けると、今この瞬間に交信可能な知的文明が何個=Nあるかがわかる、というものになります。

導き出されるNの値が、地球人と交信可能なレベルの文明をもつ星の数になります。

ただし、今のところ分からないことが多く、このNの答えは、人によってまちまちだと言います。

特にflやfi、fcやLの値はいまだ観測などからは明らかにすることはできません。

Nの答えを、1(地球だけ)とする人から、100万とする人まで、答えはまちまちだと言います。

『コンタクト』などの著作で知られる天文学者カール・セーガンたちは、この「ドレイク方程式」を元に、知的文明の数を100万と見積もったそうです。

それでも、地球から一番近い文明までの距離は、500光年になると言います。

ドレイク博士らの「オズマ計画」で始まったSETI(地球外知的生命体探査)ですが、その後も様々な形で試みられています。

 

探査機に積まれたメッセージ

「他の知的生命体と交流することはできないだろうか?」と考えた科学者たちによるSETI(地球外知的生命体探査)は、1960年のドレイク博士らによる「オズマ計画」以降、様々な形で試み続けられています。

1972~73年に打ち上げられたNASA(アメリカ航空宇宙局)の探査機「パイオニア10号・11号」には、地球の文字や音声などの情報が刻まれた金属板が積まれていました。

また、1977年に打ち上げられた惑星探査機「ボイジャー1号・2号」には、宇宙人に拾われた場合を考えて、地球の色々な自然や人間の生活、色々な国の音楽、世界各国の挨拶の言葉などが記されたディスクが積まれていました。

「ボイジャー」は、太陽系の外に出る軌道上にあって、地球にデータを送り続けていますが、「ボイジャー」に積み込まれたディスクは、太陽系を離れて深宇宙へと向かう探査機が、どこかで知的生命体に出会った時に人類のことを知らせる手紙なのです。

 

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