[記事公開日]2015/11/05
[最終更新日]2016/04/11

宇宙空間は無限か有限か、宇宙の果てや広さ・大きさ・外側について考察する

宇宙空間は有限なのか、それとも無限なのか?

宇宙は広大無辺ですが、宇宙における空間というのは、果たして有限なものなのか、それとも無限なのでしょうか?

宇宙の空間を無限と考えるのは気の遠くなるような感じがしますが、その一方で、宇宙空間は有限と考えることにも、矛盾があるようにも思えます。

今現在の科学では、宇宙の果てや広さ・大きさ・外側についてどう捉えているのでしょうか?

ここで考慮しなければならないのは、実際の宇宙と観測可能な宇宙は違うということなのです。

 

実際の宇宙と観測可能な宇宙とは違う

一般人のものであれ専門家のものであれ、通常、宇宙論で言われる「宇宙」というのは、「観測可能な宇宙」を指すことが多いようですが、「観測可能な宇宙」というのは、実際の宇宙とは違うということを認識しておく必要があります。

宇宙は私たちと因果律的に断絶しているので、直接的な実験法では宇宙のどの部分についても全く何も分からないようです。

最新の宇宙論であるインフレーション理論など、信頼出来る多くの宇宙理論においては、「観測可能な宇宙」よりもいっそう大きな宇宙を想定することが必要になるようです。

「観測可能な宇宙」の境界面が、実際の宇宙の物理的な境界面とピッタリ一致することを示唆する証拠が無いだけではなく、両境界面が一致することはまず無いと考えてもよいようです。

もし、両境界面が一致するとしたら、地球が宇宙の中心に実際に存在しているということになるので、これは宇宙原理に反する考え方だということになります。

今のところ、可視宇宙(≠観測可能な宇宙)内にある銀河が、実際の宇宙の全銀河のごくわずかしか表していないということだけは、確かだと考えられているようです。

 

科学は宇宙の果てや広さ・大きさ・外側についてどう捉えているのか

今現在、科学で考えられている可視宇宙の果てや広さ・大きさ・外側は、直径約28ギガパーセク(約930億光年)の球体だということのようです。

地球から可視宇宙(宇宙光の地平面)の端までの共動距離は、あらゆる方向に約14ギガパーセク(465億光年)なので、これによって、観測可能な宇宙の共動半径の下限が明確になるようです。

もっとも、可視宇宙は観測可能な宇宙よりやや小さいと考えられており、これは、再結合(宇宙の晴れ上がり)以後に放射された宇宙背景放射からの光しか見えない為のようです。

この宇宙背景放射によって、私たちには天体の「最終散乱面」が見えているということになる(重力波によって、あくまで理論上は、この球体の外部領域から、再結合期以前の事象が観察できる)ので、可視宇宙は直径約28ギガパーセク(約930光年)の球体だと考えられているようです。

 

多元宇宙論や宇宙の多重多次元構造を考える時、宇宙の空間を限定することは出来るのか?

今現在、科学で考えられている可視宇宙の果てや広さ・大きさ・外側が、直径約28ギガパーセク(約930億光年)の球体だということなのですが、このことは、宇宙そのもの(宇宙全体)の果てや広さ・大きさ・外側を意味することにはならないと考えられます。

何故なら、今私たちが認識している宇宙が、唯一の宇宙であるとは限らないからであり、今の科学で認識している宇宙というのは、宇宙の一部にしか過ぎない可能性があります。

多元宇宙論や宇宙の多重多次元構造を考える時、今私たちが認識している宇宙が、宇宙そのもの(全体)ではなく、宇宙の一部にしか過ぎないとも考えられるからです。

もし、今の科学が捉えている宇宙の大きさ、直径約28ギガパーセク(約930億光年)の球体が、宇宙の一部にしか過ぎないのだとすれば、宇宙全体の果てや広さ・大きさ・外側というのは、どのようなものになるのでしょうか?

ここで考えなければならない点は、宇宙の範囲を定義してしまうと、その外側が必ず出来てしまうので、宇宙の範囲を特定出来ないのではないか、ということなのです。

 

宇宙の範囲を定義すると、その外側が必ず出来てしまうので、宇宙空間を特定できないのではないか?

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私は小学生だった子供の頃、宇宙の広大無辺さについて、漠然と考えてみたことがあります。

そして、宇宙の果て・広さ・大きさ・外側はどうなっているのだろうと考えた時に、ふと、ある疑問が頭を過ぎりました。

それは、果たして、宇宙の果て・広さ・大きさ・外側は定義出来るものなのか?という疑問です。

宇宙の範囲はここまで、という定義をした途端に、その外側が必ず出来てしまうので、結局のところ、宇宙の果て・広さ・大きさ・外側というものは定義出来ないものなのではないのか、と感じたのです。

それから数十年が経った今でも、この疑問は消えることなく、むしろ、より確信に近い想いとして感じられるようになりました。

科学が宇宙の範囲をどのように具体的に定義しようとも、定義した途端に、その外側が必ず出来てしまいます。

宇宙の外側は宇宙ではないのか、ということになりますので、結局、宇宙の範囲を特定した外側も、やはり宇宙なのだということになる筈です。

例えば、今現在の科学では、可視宇宙を直径約28ギガパーセク(約930億光年)の球体と捉えていますので、それをボールや地球儀のような、何かの球体に置き換えて、目の前で見ていると仮定します。

そうすると、ボールか地球儀のような球体の外側が必ずあり、球体の外側には、必ず空間が存在することに気付く筈です。

もしこれを球体ではなく、平面(二次元)の円に置き換えても同じことが言えます。

仮に宇宙が平面だったとしても、宇宙の範囲を円のように特定した途端に、その外側が必ず出来てしまうので、宇宙の範囲を特定できない筈です。

今現在の科学が考えているように、宇宙が球体であったとしても、あるいは、もしも仮に円のような平面であったとしても、宇宙の範囲はここまで、と特定した途端に、その外側が必ず出来てしまうので、究極的には、宇宙の範囲を特定することは出来ないはずです。

そうであるならば、宇宙が有限であると証明することは出来ない訳であり、結局のところ、宇宙は空間において無限であると認めざるを得ないのではないかと思います。

宇宙空間は有限なのではなく、宇宙は空間において、無限なのです。

 

 

宇宙は空間において無限

宇宙は、空間において無限なのです。

宇宙が空間において無限であるということを想像しただけでも気が遠くなりそうですが、かと言って、宇宙が空間において有限であると考えることにも、かなり無理があると感じます。

宇宙における空間の無限性というものは、人智を超えたところにあり、とても科学で解明出来るような類のものではないのかも知れません。

宇宙が今の科学で考えられているように球体であると仮定するならば、宇宙という球体の大きさを定義した途端に、その外側が必ず出来てしまうので、宇宙の大きさを特定することは出来ない筈です。

宇宙という球体の大きさを定義した途端に、その外側が必ず出来てしまいますが、宇宙と定義した球体の外側も、やはり宇宙空間であると言わざるを得ないのではないでしょうか。

これは、宇宙を巨大な円のような平面と捉えても同じことであり、宇宙という円はここまでの広さ・大きさであると定義した途端に、その円の外側が必ず出来てしまいます。

宇宙と定義した円(平面)の外側もやはり宇宙なので、宇宙空間の範囲を特定することは出来ないのではないでしょうか。

宇宙における空間の無限性を理解することは、気の遠くなるようなことですが、しかし、宇宙空間が有限であり、宇宙空間に果てや外側があると考えることにも無理があると思います。

宇宙における空間の無限性というものは、宇宙の謎や不思議と深く密接に関係しており、科学では解明することが出来ない、人智を超えたところにあるのかも知れません。

『宇宙の時間は無限か有限か、宇宙に始まりと終わりはあるのかについて考察してみる』、この記事の中で、宇宙における時間の無限性というものについて書きましたが、宇宙は時間においてのみならず、空間においてもまた無限だということになります。

宇宙は、時間においても空間においても無限なのです。

 

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14 Responses to “宇宙空間は無限か有限か、宇宙の果てや広さ・大きさ・外側について考察する”

  1. 布村 建 より:

    宇宙が3次元の球体であるとすれば、中心があることになってしまいます。外側があることになってしまう。
    仮に130億光年かなたに瞬時にとんでいっても同じ光景が広がっているらしい。それを次々に繰り返すと、やはり宇宙には内と外はなく無限ということにならないでしょうか?

    • kamusabia88 より:

      布村 建さんへ

      私は、宇宙は時間においても空間においても無限だと思います。

      今現在の科学で捉えているのは、あくまでも今現在の科学で認識できる範囲にしか過ぎません。

      宇宙が空間において無限であることを理解するためには、私たちが見ている物理的宇宙は、見えない世界からの投影であるという、ホログラフィックな宇宙モデル、ホログラフィック・ユニバースという考え方も必要になると思います。

      また、多元宇宙論的な考察も必要だと思います。

  2. 星野 illudion より:

               空間量子赤方偏移仮説と新定常宇宙論
      Space Quantum Red Shift Hypothesis and New Theory of Non-Expansion Universe
           種子彰 TANEKO AKIRA, SEED SCIENCE Lab. 2014-9.
    定説の膨張宇宙仮説(ビッグ・バン)は,約160億年前に一点から爆発的に膨張が始まり,空間が等方的に膨張しているとするものである.これは,遠方からの光の観測結果 (赤方偏移)をドップラー効果だけで説明している. 問題は赤方偏移の値は時代と共に変遷してきている.更に等方背景輻射(電磁波)は,ビッグバンの名残(宇宙が閉じている)と説明しそれが膨張宇宙の証明だと信じられていた.(他に説明する学説が無かった.)  –1.

  3. 星野 illudion より:

     周波数ドリフトを全てドップラー効果だけで説明.
    (1).空間の膨張が地球で観測できずに、何故遠方からの光で観測可能という不合理.
    ・ハッブルの観測法則(彼は膨張を証明していない.最初のハッブル定数=500km/s/Mpc)
    (2).何故,宇宙が160億年前に一点に凝集して膨張し始めたのか,理由が説明できない.
    (3).宇宙全質量が一点に凝集し、ブラックホールに成らずに膨張し続ける事が,可能か?
    (4).背景輻射の温度は.ガモフの計算で6 °K,デッケの測定値では3.5 °Kであった。—2.

  4. 星野 illudion より:

    アブダクション =定常宇宙と宇宙半径=52*Rs
     宇宙が閉じて且つエネルギー保存則が成り立つと仮定した場合,ランバートの法則による光(拡散進行波)エネルギーが希釈されるとエネルギー保存則と周波数保存(は両立しなくなる.この時,エネルギー保存則を優先 すれば、波長が赤方(低エネルギー)にズレて観測される.地球中心の赤方偏移等方性は、観測地点が地球である事と宇宙が閉じていれば説明可能である. この様に,ハッブルの法則と背景輻射はビッグ・バン以外でも解釈できた. —3.

  5. 星野 illudion より:

    “ビック・バン仮説の問題点” 周波数ドリフトを全てドップラー効果だけで説明.
    (1).空間の膨張が地球で観測できずに、何故遠方からの光で観測可能という不合理.
    ・ハッブルの観測法則(彼は膨張を証明していない.最初のハッブル定数=500km/s/Mpc)
    (2).何故,宇宙が160億年前に一点に凝集して膨張し始めたのか,理由が説明できない.
    (3).宇宙全質量が一点に凝集し、ブラックホールに成らずに膨張し続ける事が,可能か?
    (4).背景輻射の温度は.ガモフの計算で6 °K,デッケの測定値では3.5 °Kであった。—2.

  6. 星野 illudion より:

    “空間量子赤方偏移仮説” アブダクション =定常宇宙と宇宙半径=52*Rs
     宇宙が閉じて且つエネルギー保存則が成り立つと仮定した場合,ランバートの法則による光(拡散進行波)エネルギーが希釈されるとエネルギー保存則と周波数保存(は両立しなくなる.この時,エネルギー保存則を優先 すれば、波長が赤方(低エネルギー)にズレて観測される.地球中心の赤方偏移等方性は、観測地点が地球である事と宇宙が閉じていれば説明可能である. この様に,ハッブルの法則と背景輻射はビッグ・バン以外でも解釈できた. —3.

  7. 星野 illudion より:

    しかし,膨張宇宙論では,地球中心は閉じている為と等方性(原理)で説明している.膨張の観測不能をスケールも伸びている風船で説明しているが,遠方の光を観測(赤方偏移)で膨張の観測が可能でも,地上(ここも宇宙)で宇宙の膨張を観測できないという矛盾が残る. —-4.

  8. 星野 illudion より:

     さて、M.Rowan・Robinson氏が未知の百科事典(1)p95で,「背景輻射のエネルギー密度(分布プロフィール)が,多くの銀河系から来る星の光を寄せ集めて平均したエネルギー密度と良く似ていることである。こうした星の光を2.7°Kの黒体輻射の形に変形する方法は見つかっていない.」と述べている。今、宇宙が閉じているならば,宇宙の彼方に進んだ光が逆方向から地球に向かって来ると考えて,太陽(平均的な恒星)光エネルギー密度が閉じた宇宙半径だけ希釈された時,地球(観測地点)中心の赤方偏移が観測される. —-5.

  9. 星野 illudion より:

     エネルギー保存法則とE=h・νを考慮すると、希釈されて波長がズレ始める距離Rsのα倍の位置では、波長はα2 倍にずれる. 宇宙が閉じていれば,慣性質量は宇宙全ての(引力)の合力であり,宇宙が潰れない理由でもある. ここに,定常宇宙論が完成した.宇宙半径52*Rsも計算された.
     これはアインシュタインのZ項より理解し易いと思うし,膨張宇宙論より矛盾が無い. 
    膨張宇宙論では新事実の提案が無く,クエーサーが相対論を利用して光速の90%で後退する必要が有る. しかも全てビック・バンを信じないと始まらない仮説である.
     ここに新しい選択肢が示された. 貴方は,同じ現象への仮説で,どちらを信じますか.—6.

  10. 星野 illudion より:

    2014年9月 日本惑星科学会 にポスター発表した論文の要約を 再掲しました. この年の6月に
    日本地球惑星科学連合に投稿したのですが,天文学会が入っていないのでセッションの趣旨に合わずに没に成りました. 最初の–2. と –3.のタイトルが  :不等号の閉じ でくくられていたら送信されなくって””に変えたら送れましたので 重複して再送信しました. (種子彰)
      

  11. 星野 illudion より:

    簡単に説明すると,ハッブルの赤方偏移の観測結果をドップラー効果(光源の移動)で説明しなくても,別の方法(空間量子赤方偏移の解釈)で説明できると膨張する必要が無く,更に空間が閉じていると仮定すると,背景輻射も平均恒星の周波数ドリフトで説明できる.即ち、ダークマターやミッシングマスを仮定せずに定常宇宙が提案できます. 即ち,ビックバンは不用であり,諸子百家の宇宙論に終始符がうてます. 不条理からの決別が可能です.
     空間の膨張が何故光源の速度になるか根拠が無い.論理のすり替えで詐欺師みたいです.一点への質量の集中の理由が説明不能です. まるっきりドグマです.

  12. 星野 illudion より:

    重要な点は,地球を中心とした赤方偏移の原因が宇宙空間の膨張ではなく,観測点が地球であり遠方の星や銀河の光がエネルギー保存法則と周波数保存(量子効果の観測されるまで)の限界を越えて観測される点と,閉じた無限の空間による平均的な恒星スペクトルのレッドシフトによる3度Kの等方背景輻射への変換である. 空間膨張のエネルギーが不要である点がメリットです. 以上
     種子彰 拝

  13. 星野 illudion より:

     熱烈なBig Ban 論者も不在で,私が証明したと云う Big Ban 提案者も居ないので,学会に定常宇宙論を私が発表しても,糠に釘の状態です.
     一年たっても誰も反論を出せない,観情けない状態です. 無視(シカト)=触らぬ神に祟り無し!
     宇宙論では避けて通れない赤方偏移の解説なので,どの本でも,大抵がコピペや引用で始まる,無責任な拡散情報なのです.
     皆で渡れば怖くない、(笑い) 自分の頭で考えれない,お粗末な解説者か多いです.
     

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