[記事公開日]2015/10/30
[最終更新日]2016/04/11

宇宙の始まり(誕生・起源・年齢)はビッグバンからという理論について考察してみる

 

宇宙に始まり(誕生・起源・年齢)はあるのか?

宇宙には、始まり(誕生・起源・年齢)はあるのでしょうか?

20世紀初頭においては、ほとんどの人々は、宇宙は定常的なものだと考えていたようで、天文学者たちの中にも「宇宙には始まりがなければならない」などという考えを口にするような者はいなかったようです。

ハッブル宇宙望遠鏡の名前の由来にもなっている、天文学者ハッブルや、柔軟な考えを持っていると評価されているアインシュタインですらも、「宇宙に始まりがあった」などという考えはまるっきり馬鹿げていると考えていたそうです。

その当時は、宇宙は永遠に不変であり、永遠不滅のものだと考えられていたのです。

ところが、21世紀初頭の現在においては、宇宙には始まり(誕生・起源・年齢)があるというのが通説となっています。

そして、その根拠となっているのが、ビッグバン理論(ビッグバン仮説)と呼ばれるものであり、宇宙の始まりを解明する上での通説ともなっています。

最新の観測で捉えている宇宙の年齢というのは、約138億年なのですが、約138億年前に、ビッグバンによって宇宙が誕生したと考えられています。

今のところ、宇宙の始まり(誕生・起源)を解明する上での通説となっている、ビッグバン理論という仮説は、どのようなものなのでしょうか?

 

ビッグバン理論(ビッグバン仮説)について

ビッグバン理論(ビッグバン仮説)とは、一言で言うならば、この宇宙には始まりがあって、爆発のように膨張して現在のようになったとする説であり、ビッグバンとは、同説において想定されている、宇宙の最初期の超高温度・超高密度の状態のことを指します。

1927年にベルギーの司祭で天文学者のジョルジュ・ルメートルが一般相対論のフリードマン・ロバートソン・ウォーカー計量に従う方程式を独自に導き出し、渦巻銀河が後退しているという観測結果に基づいて、「宇宙は原始的原子 の“爆発”から始まった」というモデルを提唱しました。

これに基礎付けを与えることになったのが、天文学者のエドウィン・ハッブルです。

ハッブルは、1929年の観測で、銀河が地球に対してあらゆる方向に遠ざかっており、その速度は地球から各銀河までの距離に比例していることを発見しました。

この事実は現在「ハッブルの法則」と呼ばれていますが、これが、ルメートルの「原始的原子 の“爆発”から始まった」とする理論に対して基礎付けを与えることになったようです。

そして、ルメートルの理論をさらに発展させたのが、ロシア出身の天文・核物理学者ジョージ・ガモフです。

ガモフは、初期の宇宙は全てが圧縮され高密度だったうえに、超高温度だったとし、宇宙の膨張の始まりを、熱核爆弾の火の玉と捉え、創造の材料(陽子、中性子、電子、ガンマ放射線の高密度ガス。これらの材料をガモフは「イーレム」と呼んだ)が爆発の場で連鎖的に起きる核反応によって、現在の宇宙に見られる様々な元素に転移したのだ、と説明したようです。

その後、ビッグバン理論は、紆余曲折を経て、観測と理論の両面が揃って 徐々に認められるようになり、現在の科学者による宇宙論の研究は、そのほとんど全てが基本的なビッグバン理論の拡張や改良を含むものとなっているようです。

現在では通説ともなっているビッグバン理論(ビッグバン仮説)ですが、それについての反論もあります。

 

ビッグバン理論(ビッグバン仮説)の矛盾点と、天体「ヒミコ」の発見

ビッグバン理論(ビッグバン仮説)には反対意見もあり、ビッグバン理論(ビッグバン仮説)が抱える問題点として、地平線問題、平坦性問題、磁気単極子問題、バリオンの非対称性問題、球状星団の年齢問題、ダークマター問題、ダークエネルギー問題などが挙げられているようですが、最近、ビッグバン理論(ビッグバン仮説)に対して大きな問題を投げかけることになったのが、天体「ヒミコ」の発見です。

2009年、大内正己特別研究員が率いる日米英の国際研究チームは、天体「ヒミコ」を発見しました。

天体「ヒミコ」は、ビッグバンから約8億年後(現在の宇宙年齢の6%、現在から遡ると約129億年前)という宇宙が生まれて間もない時代に存在した巨大天体であり、その広がりは5万5千光年にも及んでおり、宇宙初期の時代の天体としては記録的な大きさのようです。

ビッグバン理論では、「小さな天体が最初に作られ、それらが合体集合を繰り返して大きな天体ができる」と考えられていますが、天体「ヒミコ」はビッグバンから約8億年後には既に現在の平均的な銀河と同じくらいの大きさになっていたことになり、この事実は、ビッグバン理論(ビッグバン仮説)の根幹を揺るがす程大きな問題となっているようです。

 

多元宇宙論が唱える複数の宇宙、平行宇宙(パラレルワールド)という可能性を考えた時、私たちが認識している宇宙は、果たして唯一の宇宙なのか?

もし仮に、ビッグバン理論(ビッグバン仮説)が唱えるように、今ある宇宙がビッグバンによって始まったとしても、私たちが認識している宇宙とは、果たして唯一の宇宙なのか、という問題もあります。

複数の宇宙があるとする仮説として、多元宇宙論というものがあり、多元宇宙が含むそれぞれの宇宙は、平行宇宙(パラレルワールド)とも呼ばれています。

多元宇宙の構造、そこに含まれるそれぞれの宇宙の性質、およびそれら宇宙の間の関係は、考えている特定の多元宇宙仮説に依存しており、宇宙が一つでないと考える理由(多元宇宙が存在する意味)は仮説によって様々です。

宇宙論、物理学、天文学、宗教、哲学、トランスパーソナル心理学など、様々な分野において、多元宇宙の仮説が立てられており、平行宇宙(パラレルワールド)は代替宇宙、量子宇宙、相互浸透次元、平行次元、平行世界、などと呼ばれることもあります。

量子力学の世界では、1965年にアメリカのプリンストン大学の学生だったヒュー・エバレットが発表した多世界解釈というものが有名です。

多世界解釈とは、簡単に言うと、「世界は可能性のぶんだけ平行して存在し、それが次々と枝分かれしていく」というものです。

もし、多世界解釈が唱えるように、平行宇宙(パラレルワールド)というものが存在し、可能性の数だけ、無数の世界が存在するのだとすれば、今私たちが認識している宇宙とは、果たして唯一の宇宙なのか、という問題が持ち上がります。

もし、可能性の数だけ、無限の宇宙が存在するとすれば、今私たちが認識している宇宙が仮にビッグバンによって誕生したとしても、それが即ち、宇宙そのものの始まり(誕生・起源)を意味することにはならないとも言えます。

多元宇宙論には様々な仮説がありますが、いずれにしても、複数の宇宙があり、平行宇宙(パラレルワールド)が存在すると仮定すれば、もし仮に今私たちが認識している宇宙がビッグバンによって誕生したとしても、それが即ち、宇宙そのものの始まり(誕生・起源)を意味することにはならないとも言えるのです。

 

唯一絶対の神、あるいは宇宙の根本主体(宇宙意識)の存在を抜きにして、ビッグバン理論(ビッグバン仮説)は語れるのか?

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さらに考えなければならない問題があります。

それは、もし仮にビッグバンが起きたと仮定しても、ビッグバンを起こす元になった意志やエネルギーは、どこから来たのかという問題です。

もし本当にビッグバンが起きたのだとしたら、ビッグバンを起こす元になった、何らかの意志やエネルギーが存在した筈です。

ビッグバンを起こさせた意志やエネルギーというものは、どこからやって来たのでしょうか?

ここで、唯一絶対の神、あるいは、宇宙の根本主体(宇宙意識)というものの存在が、クローズアップされることになります。

唯一絶対の神、あるいは、宇宙の根本主体(宇宙意識)というものの存在を想定しない限りは、ビッグバンが起きたことを説明できないと思います。

何らの意志もエネルギーも無いところから、ビッグバンが起きる筈もなく、「無から有」が生じることは無いとするならば、「無」と思えるものも、唯一絶対の神、あるいは、宇宙の根本主体(宇宙意識)と捉えるのが正解なのかも知れません。

ここで、唯一絶対の神、あるいは、宇宙の根本主体(宇宙意識)の意志やエネルギーによってビッグバンが起きたと仮定します。

そうすると、では、ビッグバンを起こした、唯一絶対の神、あるいは、宇宙の根本主体(宇宙意識)という存在は、いつからこの宇宙に存在しているのか、という問題が生じることになります。

 

宇宙には始まりも終わりも無く、永遠不滅なのでは?

もし、唯一絶対の神、あるいは、宇宙の根本主体(宇宙意識)が存在するならば、それは、不生不滅の存在であり、生ずるということも無ければ滅するということも無く、誕生するということも無ければ消滅するということも無く、永遠不滅の存在である筈です。

そうであるならば、もし仮に、今私たちが見ている宇宙で138億年前にビッグバンが起きたとしても、それが即ち、宇宙そのものの始まりを意味することにはならないとも言えます。

ビッグバンで膨張した宇宙は、ビッグバンの時間的逆転であるビッグクランチによって極小の点に収縮し、最後を迎えるとも考えられているようですが、もし仮にそうなったとしても、宇宙はそのようなビッグバンとビッグクランチのサイクルを、何度も何度も永遠に繰り返していると考えることも出来ます。

もし、唯一絶対の神、あるいは、宇宙の根本主体(宇宙意識)という存在によって、138億年前にビッグバンが起きたとするならば、そのことによって逆に、宇宙が永遠不滅であるということを考えざるを得なくなるとも言えます。

 

ビッグバン理論(ビッグバン仮説)では、宇宙そのものの始まり(誕生・起源)を説明出来ない

ビッグバン理論(ビッグバン仮説)では、ビッグバンによって今ある宇宙が誕生したことを説明は出来るものの、ビッグバンという宇宙の始まりの特異点が何故起こったのかを説明出来ていません。

そして、特異点がどうなっているのかも、よく分からないようです。

ビッグバンが始まる前はどうだったかについては、「神の一撃」で、宇宙がある時、ある”1点”から始まり、その始まりは高温の素粒子で満ち満ちていたとしか言えないようです。

この為、科学者たちの間でも、ビッグバン説は「神の存在を証明する理論だ」と揶揄されたりしたようです。

もし、138億年前に、唯一絶対の神、あるいは、宇宙の根本主体(宇宙意識)によってビッグバンが起こされたとするならば、宇宙はビッグバンに始まりビッグクランチで終わるようなサイクルを、永遠に繰り返しているとも考えられます。

さらには、多元宇宙論のような、複数の宇宙、平行宇宙(パラレルワールド)の可能性を考える時、今私たちが認識している宇宙というのは、宇宙の一部にしか過ぎず、宇宙全体ではないとも考えられます。

そのような観点に立った時、もし仮に、今の科学で認識している宇宙が138億年前にビッグバンによって誕生したとしても、そのことは宇宙全体の始まり(誕生・起源)を意味することにはならないとも言えます。

従って、結論とすれば、宇宙の始まり(誕生・起源)はビッグバンからという理論は、あくまでも、今現在の科学で捉えられている通説にしか過ぎないということになります。

 

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