[記事公開日]2016/06/18
[最終更新日]2016/06/21

宇宙で最古の酸素を131億光年先の銀河で電波望遠鏡「アルマ」が観測

131億光年離れた銀河のイメージ図。巨大な星の紫外線によって電子をはがされた酸素が緑色に光っている(=国立天文台提供)

宇宙で最古の酸素を世界最大の電波望遠鏡「アルマ」が観測

宇宙で最古の酸素が、131億光年先の銀河で、世界最大の電波望遠鏡「アルマ」によって観測されました。

大阪産業大学などの研究チームは16日、これまでで最も遠い131億光年先の銀河で酸素の観測に成功したと発表しましたが、これは、人類がこれまでに観測した酸素としては最も古いものになります。

138億年前に起きたビッグバンから7億年後の初期宇宙で酸素を確認したことになり、宇宙の初期の姿や銀河の成り立ちの解明につながる可能性があると期待されています。

『ALMA望遠鏡(アタカマ大型ミリ波サブミリ波干渉計)にはパラボラアンテナ66台が設置』、こちらの記事の中でも書きましたが、南米・チリにある「アルマ」望遠鏡は、パラボラアンテナ66台が設置された世界最大の電波望遠鏡になります。

今回、大阪産業大学や国立天文台などのグループは、この世界最大の電波望遠鏡「アルマ」を使って、くじら座の方角にある131億年前の銀河を詳しく観測しました。

研究グループは、巨大な星などから出る紫外線によって電子をはがされた酸素が放つ光に注目し、昨年6月、131億光年先の銀河で光の検出に成功したようです。

 

初期宇宙で酸素を確認したことで、銀河の成り立ちの解明に期待

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これまでの研究では、宇宙が誕生したビッグバンの直後には、水素やヘリウムなど限られた物質しか存在せず、その後、徐々に、酸素や炭素など私たちの生命にもつながる物質が作られたと考えられていますが、詳しいメカニズムはまだ分かっていないようです。

宇宙が誕生したビッグバン直後には酸素は存在せず、その後にできた星の内部で生まれ、星の爆発で宇宙に放出されたようですが、今回、ビッグバンから7億年後の、最古の酸素が発見されたということになります。

ただ、これは、一つの銀河で酸素が発見されたということであり、あくまでも第一歩にしか過ぎません。

大阪産業大学の関係者も、最初の酸素がいつできたのかというところへ、どんどん迫っていきたいと語っておられますので、これからが本番ということであり、これからが楽しみなところです。

今回の発見を手がかりにして、宇宙の初期には酸素がいつ・どのようにして作られたのかということや、星や銀河がどのように形成されたのか、宇宙の形成に大きな影響を与えた天体がどんなものだったのかということなどが、次第に詳しく解明されていくことを期待したいところです。

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