[記事公開日]2015/12/11
[最終更新日]2016/04/09

宇宙天気予報は太陽フレア・太陽プロトン・磁気嵐などを宇宙天気情報センター(SWC)が予測

宇宙天気予報とは

私たちの日常生活において、天気予報は、欠かすことのできないものです。

毎朝の天気予報は、会社に行くのに、傘を持っていくかどうかの重要な情報であったり、花粉の季節などには、花粉情報も必要になります。

それと同じように、宇宙でも、天気予報(宇宙天気予報)が大切になります。

宇宙天気予報とは、宇宙天気(太陽フレア、太陽プロトン現象、磁気嵐等の状況)を観測・把握し、それに伴う影響を予測して、地球上の天気予報と同じように予報する(前もって情報提供する)ものになります。

具体的には、次のようなものになります。

「活動領域○○○○などでCクラスフレアが2回発生し、太陽活動はやや活発でした。
引き続き今後1日間、太陽活動はやや活発な状態が予想されます。
太陽風速度はやや高速な450km/s前後から高速な650km/s前後へ緩やかに上昇し、太陽風磁場の南北成分が一時強い南向きの状態となったため、地磁気活動はやや活発でした。
今後数日間、地磁気活動は静穏な状態が予想されます。」

宇宙は真空に近くて、環境の変化がないように思われがちですが、実際には希薄ながら高エネルギーの粒子が飛び回っており、太陽の活動の変化に伴って周りの宇宙空間は元より、地球の磁気圏、大気圏に多大な影響を及ぼしているそうです。

特に、宇宙嵐の影響は大きいようです。

 

宇宙嵐とは

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宇宙嵐には、電磁場嵐、高エネルギー粒子嵐、放射線帯電子嵐、地磁気嵐や電離圏嵐などがあると言います。

これらは、太陽面の爆発現象やコロナガス大規模噴出現象(CME)などに起因した電磁波、高エネルギー粒子、磁気雲が影響を及ぼしているそうです。

宇宙嵐の影響は、次のようなものになるようです。

★太陽からのX線、紫外線、高エネルギー粒子、磁気雲

★放射線や帯電による衛星障害

★放射線による宇宙飛行士の健康への影響

★大気抵抗の増加による低軌道衛星の軌道変更

★飛行機などの短波通信障害

★船舶などのナビゲーションシステムへの影響

★地磁気嵐に伴う誘導電流による送電システムの障害

コロナガス大規模噴出現象(CME)で作られる惑星間空間衝撃波によって地球磁場が急激に変動する磁気嵐により、北極などの極地にオーロラが出現するそうです。

磁気嵐は、オーロラ観光には最適かも知れませんが、宇宙旅行には高エネルギー粒子嵐により被爆の恐れがあり、宇宙飛行士の健康への影響が懸念されるそうです。

また、磁気嵐は、短波通信の障害や誘導電流による送電システムの障害なども問題となるようです。

それだけではなく、磁気嵐は生物にも影響を及ぼしていると言います。

鳩は地磁気を利用して方向を決めており、磁気嵐により迷子になる可能性があるので、鳩のレースは地磁気が静穏な時期が選ばれているそうです。

 

日本では宇宙天気情報センター(SWC)が宇宙天気予報を担当

宇宙天気予報は、人工衛星の運用者や、漁業無線やアマチュア無線愛好者など、短波電波を使った通信の利用者などにとっては重要な情報となっているそうです。

磁気嵐によって、人工衛星の電子機器の損傷、通信障害、電磁誘導による送電線の異常電流の発生、宇宙空間で作業をする宇宙飛行士の健康被害などの悪影響が発生するため、宇宙天気予報によってこれらの被害が軽減されることが期待されているようです。

宇宙天気予報に関する国際的な機関としては、国際宇宙環境情報サービス(ISES)があります。

そして日本においては、情報通信研究機構(NICT)傘下で宇宙天気情報センター(SWC)が設立され、現在は、ウエブサイト上で宇宙天気予報が公開されています。

宇宙天気予報は、地球と宇宙の安全のために役立つ情報だと言うことができそうです。

 

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