[記事公開日]2016/03/28
[最終更新日]2016/04/05

X線観測衛星「ひとみ」は地球を回る軌道からの電波が通信不能でトラブルや分解した可能性

             X線観測衛星「ひとみ」

X線を観測する人工衛星「ひとみ」との通信が中断

日本のX線天文衛星「ひとみ」との通信が中断しており、依然として回復していないようです。

地球を回る軌道に投入された天体観測衛星「ひとみ」は、3月26日の午後4時40分頃から、地上側との通信が途絶えており、JAXA(宇宙航空研究開発機構)は対策本部を設け、およそ40人の態勢で原因の究明と復旧にあたっていますが、28日午前の段階でも依然として通信は回復せず、原因も分かっていないと言います。

アメリカの宇宙機関からは、「ひとみ」の周辺で複数の物体を確認したという情報が寄せられており、JAXA(宇宙航空研究開発機構)は、今回のトラブルと何らかの関連があるとみて調べているようです。

これは、アメリカ国防総省の戦略軍統合宇宙運用センターが発表したものであり、衛星が複数の物体に分かれている可能性があるとの情報なのですが、JAXA(宇宙航空研究開発機構)も異常との関係を確認しているようです。

アメリカ国防総省の情報はツイッターで公表され、日本時間26日午後5時20分の時点で衛星の付近に五つの物体があるとしています。

JAXA(宇宙航空研究開発機構)によると、これ以降、27日未明まで2回にわたり衛星からの電波が3~4分受信できたと言いますが、受信できない状態は28日午前11時現在も続いているとのことです。

 

天体観測衛星「ひとみ」は2月17日に打ち上げられた「宇宙の天文台」

人口衛星「ひとみ」は、2016年2月17日に打上げられた日本のX線天文衛星になります。

JAXA(宇宙航空研究開発機構)がおよそ310億円かけて開発した「宇宙の天文台」であり、世界の天文学者から期待が寄せられています。

X線観測衛星「ひとみ」は国際協力ミッションであり、JAXA(宇宙航空研究開発機構)が中心となり、日本国内の諸大学、アメリカ合衆国およびヨーロッパ諸国との国際協力によって計画が推進されていると言います。

X線観測衛星「ひとみ」は、2016年2月17日17時45分、種子島宇宙センターからH-IIAロケット30号機(202型)での打ち上げに成功し、その後、名称を「ひとみ」と決定したことが発表されました。

名称の由来についてJAXA(宇宙航空研究開発機構)は、「ひとみ」が「熱い宇宙の中を観るひとみ」であることなど3つの理由をあげています。

X線観測衛星「ひとみ」は総重量約2.7トン、望遠鏡伸展後の全長14メートルと、「ひとみ」以前に計画された日本の天文衛星では最大規模となります。

X線観測衛星「ひとみ」は、従来より10倍以上優れたX線エネルギー計測精度を持つ革新的な軟X線超精密分光望遠鏡システム、高精度イメージング能力により従来より10倍以上の高感度を持つ硬X線/ガンマ線検出器を搭載していると言います。

 

通信機能の中心が壊れている訳ではなく復旧に希望が持てるかも知れない

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X線観測衛星「ひとみ」の通信不良の原因は不明とのことですが、何らかのトラブルや分解した可能性もあるようです。

JAXA(宇宙航空研究開発機構)によると、アメリカ戦略軍が日本時間26日午後5時20分に「ひとみ」の周辺に複数の物体を確認して以降も、JAXAは同日午後11時39分と27日午前1時21分の2回、それぞれ3~4分間「ひとみ」からの電波を受信できたが、姿勢や状態を示すデータは取得できなかったと言います。

アメリカ戦略軍からの情報提供では、「ひとみ」は高度575キロの予定周回軌道より高度が下がってきていたとのことです

JAXA(宇宙航空研究開発機構)の的川泰宣名誉教授によると、アメリカのレーダーは約10センチ以下の物体を認識することはできず、これより小さい破片が周辺に散らばっている可能性もあると言います。

「通信が回復しないと詳細は分からないが、電波を受信できたということは、アンテナが地球を向きながら不安定な姿勢を取っているのではないか。通信機能の中心が壊れている訳ではなく復旧に希望が持てるかもしれない」と言います。

日本が誇るX線観測衛星「ひとみ」が、何とか復旧してくれることを期待したいと思います。

 

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